第111話 少年達は前に進めないようです
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
それにしてもお主らは今までどこにおったのじゃ?」
しかし無言に耐え切れなかったアリカが"大魔導士"に話しかけ、世間話を始める。
僅かに和らいだネギ達に頬を緩めるが、前を向いてその表情を見せないようにして
歩みを再開する。
「さぁ、着いたぞ。これがお主らが求めるゲートポートじゃ。」
「これが……これで、学園に帰れる……。」
それから間もなく。最上階に着き、目に飛び込んで来たのはゲートポートに似た、
けれど全く違う装置。
ストーンヘンジの様に屹立する岩の代わりに、桃色の花が咲く蔦が絡みついた呪文の
彫られた黄金色の柱が立ち、その中に大小三つの輪が不規則に回っている。
「後はラカン達が最下層のを起動してくれりゃぁ…!」
「ここまで連れて来ておいて済まぬが、それは無理じゃろうのう。」
ピコンッ
ネギ達が喜びに沸き、冷や水を浴びせる様にテオが映像窓を映し出したその先は、
宮殿の最下部。
既にそこは宮殿の静けさとは真逆。炎と氷が海を成し、岩と重力により部屋の有様は
地獄と化しており、その中では、この場にいない七人が戦いを繰り広げていた。
Side out
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ