ドラゴンとその子たち
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のように立っている姿が目に入ってくる。
「我が城を好き勝手に飛び回りおって・・・マルド・ギールは久しく忘れていた感情を思い出した。怒りだ」
手に持っている本を掴む手に力が入る。何に対しても動じず、冷静を装っていたマルド・ギールだったが、ナツたちに攻められていることに怒りの感情が甦り、今まで見せたことのないような表情を見せる。
それを見てさらに意識を集中させる三大竜の後ろでナツは笑みを浮かべていた。
「よかったなぁ。これで人間に追い付いた」
怒りを力に変えてきた火竜。本気モードになろうとしているその男を、彼は待ち構えていたのだった。
「ようやくここまでたどり着いたか」
「意外と距離があるじゃナァイ」
ナツやグラシアンたちが戦闘を繰り広げている頃、ウォーレンの元へと急ぐウェンディたちは、ようやく原型を留めていない冥界島のすぐそばまでやって来ていた。
「見て!!」
「何々〜?」
上空を指差すシャルル。その先には雲で隠れることもありはっきりとは見通せないが、アクノロギアとイグニールの姿が見える。
「まだ決着はついていないようだな」
「着くのか、あれ」
自分たちでは割って入ることすらできないドラゴン同士の潰し合い。ドランバルトとカミューニは、その戦いにそう言うことしかできなかった。
「ウェンディ、体の調子は?」
「うん、大丈夫」
「無理しないでね〜」
「わかってる、ありがとね」
アクノロギアがやって来たと同時に倒れたウェンディをシャルルとセシリーは心配し、声をかける。本当はシリルのことも心配なのだが、どこかに飛んでいってしまったため、どうなっているかわからないのが正直なところなのである。
オオオオオオオッ
響き渡る咆哮の聞こえる方を見上げた少女たち。彼女たちの目に映るのは、終末の使者。
「まさか、アクノロギアにまた出会すなんてね」
「もう一体のドラゴンは何者だろう」
「さ〜?僕たちも初めて見るドラゴンだよ〜」
熾烈を極める二頭の戦いを見上げるウェンディたち。だが、それどころではないとウェンディがドランバルトに視線を向ける。
「急ぎましょう、早くフェイスのことを伝えないと」
「ラクサスも治療してぇしな」
「あぁ」
ドラゴンのことを気にしても仕方ないと考え、ドランバルトはウェンディやカミューニたちを連れ、念話の使い手であるウォーレンのいる場所へと向かったのであった。
「みんな!!リサーナも!!よかった無事で!!」
「ルーシィ!!」
「一人
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