ドラゴンとその子たち
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いこともあり、徐々にその攻撃を避けきれなくなっていく。
「!!」
そして、トドメと言わんばかりに撃ち込まれた荊。それがナツの体を貫こうとしたその時、彼の目の前でそれらが粉々に砕け散った。
「あっ・・・」
砕かれた荊の真上・・・ナツの目に入ってくる三人の人影。それを見た彼は、思わず笑みを溢した。
「スティング!!ローグ!!グラシアン!!」
彼を救った三人組。それは、剣咬の虎の滅竜魔導士トリオ、三大竜だった。
「久しぶり!!ナツさん」
「ギリ間に合ったぜ」
以前とは服装も変え、表情にも柔らかさが見える三人。彼らとナツは地面に着地すると、互いの顔が見えるようにと相手を向く。
「やっぱりお前らか!!」
実はナツは、先程までテンペスターと戦っていた時から彼らがここに来ていることを匂いで感じていた。そのため、彼らがこの場にいることにも大して驚くようなことはしない。
「いるのはわかってたけどさぁ、なんでいるんだ?」
「うちのお嬢――――」
「あー!!いいや!!今はそれどころじゃねぇし!!」
「お前が聞いたんだろうが!!」
「落ち着け、グラシアン」
ナツの問いに答えようとしたスティングだったが、聞いた張本人から話を遮られてしまう。それに対しローグがイラッときていたのだが、彼よりも先にグラシアンがキレてくれたため、ローグは彼を宥める役に回ることができたのであった。
「そういやレクターとフロッシュとキセキは?」
「エルザと一緒だ。フェイスを止めるために、制御室に向かってる」
「お嬢とハッピーも一緒のはずだ」
悪魔へと転生したミネルバを救うため、冥府の門に乗り込んできた三大竜。彼らはそこであったエルザたちにお嬢とフェイスのことを任せ、自分たちはマルド・ギールと戦っていたのであった。ただ、アクノロギアがやって来た際に激しい動悸に襲われ、逃がしてしまったため、匂いを辿りここまでやって来たのであった。
「そっか。ま、あいつらのことだから、心配はしてなかったけどな」
仲間のことを最も大切に思うナツ。それは同時に、彼らを信頼している証でもある。
「ナツさん、一緒に戦おうぜ!!」
「あいつは確かに強いが」
「四人なら、あいつを倒せる」
一通りの情報を話したスティングたちは、自分たちを見下ろしている本を抱えた男を見上げそう提案する。
「そいつは名案だ。だが断る!!」
「「「何!?」」」
てっきり自分たちの意見に賛同してくれるものとばかり思っていた三大竜は、ナツの言葉に思わず目を点にしていた。
「これは俺がイグニールから頼まれた仕事だ。俺一人でやる」
「それはわかんだけどよぉ・・・」
「
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