暁 〜小説投稿サイト〜
世界最年少のプロゲーマーが女性の世界に
12話 日常回
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酸素運動で身につけることが出来る。これを効率的に鍛えていくには大きな負荷と小さな負荷を交互に繰り返す、インターバルトレーニングがベストだと言われている。1例としては全力で100m走を行ったあとに300mのランニングなどを複数回繰り返すことで、効果を得やすくなる。

 筋持久力、これはその体のパーツ毎の持久力を指す。具体的には腕立て伏せなどを連続で何回できるか? などのことだ。これは心肺持久力とは関係がないので別のトレーニングが必要になる。ISに必要な筋力はその部分に対して、反復可能な程度の負担をかけて繰り返し行う。また筋持久力、つまり筋肉のことなのだが筋肉をつけるためには脂肪も必要になるので食生活の改善も必要になる。この食生活の改善で鬼一は食事が憂鬱になるのであった。

 必要な持久力、この場合はISの操縦による持久力。しかしISを用いた模擬戦や試合などでは時間が無制限に設定されており、シールドエネルギーが無くなったら試合終了という形を取られているため、ISに必要な持久力というのがどれだけのものなのか正直不明瞭なのだ。なので教師2人も難しい部分ではあったが、経験上1時間を超える試合は存在しなかったため、様々なシチュエーションで1時間は身体を動かせるようにすることがベストだと伝えた。だがこれはISを使わないと効果の得難いものなので、鬼一は週3回アリーナを使う手配をしているがその内の1日を使って行うことにした。

 なのでグラウンドのトレーニングは上記2点に終始する。

 鬼一が3本目の400mダッシュを終えたところで、1人の教師が姿を表す。

「月夜くん、おはようございます」

 鬼一と同じようにジャージ姿の真耶がグラウンドに姿を見せた。

 息を乱し全身から汗を吹き出した鬼一は、呼吸を整えながら朝の挨拶を返す。

「おはようございます、山田先生。わざわざ足を運んでもらって申し訳ありません」

 鬼一の謝罪に真耶は首を横に振り、笑顔でそれを否定する。

「いえいえ。生徒が先生に相談し、自主的にトレーニングを行うということであれば先生が監督するのは当然です」

 えっへん、と言わんばかりに両手を腰に当てて胸を張る。その小柄な体格と童顔に反して豊かな胸が上下に揺れるが、鬼一は真耶の方を見ていない。眼の向きは真耶の方角だが実際に見ているのはまったく違うものだった。顔も僅かに赤い。

「一応、教えていただいた通りのトレーニングをやってます」

 1度咳払いして気を持ち直した鬼一は話を逸らす。

 真面目な顔つきになった真耶は鬼一に近づき状態を確認する。顔色や発汗量から具合を崩していないか心配だったからだ。マジマジと見てくる真耶に鬼一は気恥かしさを覚える。

「うん、大丈夫そうですね。月夜くん、身体のどこかが張
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