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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第42話 アイテム
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OUND ONLY」とイタリック体で表示されており、スピーカーから機械的な音声が流れて麦野と会話している。
『暗殺に成功したら、死体は依頼人が回収するみたいよ』
その言葉に釈然としないメンバーは眼を細めて、互いに顔を見合った。
「暗殺だったら、こちらから超襲撃になる?不意討ちで」
絹旗が率直に思った疑問を口に出した。

『そうもいかないみたいよ「不意討ちでは逆に負ける可能性が高い。待ち構えて罠に仕掛けた方が得策」らしいわよ』

「はあ?そんなに強い相手なの?」
フレンダが頭を抱えて、苦い顔をした。
暗殺だが、こちらから襲撃しないことに何か納得いかないみたいだ。

『時間が無いから手短に説明するけど「絶対に一対一で殺り合わないこと。敵の眼を直接見てはいけない」今回の仕事はかなり危険が伴うらしいわ』

「眼を見るなって超不利じゃないですか?能力は超不明ですか」
戦闘において、相手の眼を見ることは重要な情報源になる。
相手の眼の開き具合から目線などから次の一手を読み、対処できることが多い。
しかし、今回の仕事では「眼を見てはいけない」という縛りがあり、どう戦ってよいか不明だ。

『どうも能力が多岐を渡り過ぎてね。こっちもかなり混乱状態よ』

「時間が無いってどういう事?」
麦野が長めのスパッツを上に引っ張り上げながら訊いた。
『今からターゲットがアンタ達の居る施設に来るからよ』
「はあ!今から?」
『じゃあ、暗殺の仕事頑張ってねー』
やや乱暴に通信が途絶えた。
静かになった車内で暫く沈黙が流れる。
「あー、もー!!結局、意味分かんない」
背もたれに暴れながら寄りかかり、手足を大の字に伸ばした。
「滝壺は何か超分かりました?」
「......ボーっとしていたよ」
「でしょうね。会話に参加してなかった訳だし」

しかし、その隣で麦野は拳を合わせてポキポキと鳴らしていた。
これから来る謎の強者との戦いを密かに楽しみにしていた。

******

「ん?!」
木山を背負ったサソリが何かに気付いて、青々と葉っぱを揺らしているベンジャミンが置いてあるビルの屋上で立ち止まった。
「どうした?赤髪く......いや、サソリ君」
サソリは木山を背中から降ろすと手にチャクラを集中させて木山の頭にかぶせた。
「??」
木山が事態が飲み込めずに固まっていると
「お前じゃないか......ゼツにでも感知されたか」
サソリは、面倒そうに視線を巡らすと木山の頭から手を離し、屋上に置いてあったベンジャミンの植木鉢をひっくり返して土を弄り出した。
「どうしたんだ?」
「オレ達が動いているのがバレているみたいだ。お前が案内した目の前の研究所に数人待ち構えている」
「な、何?......」
木山は数軒先
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