第49話
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けの話だ。」
「なるほど………(兄貴も言ってたな………捜査の決め手は、カンと足による情報集めだって………)」
セルゲイの話を聞いたロイドは兄から聞いた警察の話を思い出していた。
「さてと、私はこれで失礼しよう。君達も、気になる事があったらいつでも相談してきてくれたまえ。出来る限りの協力はさせてもらうよ。」
「イアン先生………ありがとうございます。」
「その時はどうか、よろしくお願いします。」
その後ロイド達は夕食を取って、明日に備えてそれぞれ休み始めた。
〜深夜・黒月貿易公司〜
「―――ルバーチェの裏ルートが復活している?」
ロイド達が明日に向けて休み始めたその頃、ツァオは構成員の一人――ラウから報告を受けていた。
「………はい。ここ1週間で、我々が潰した3つのルートが立て直されました。こちらも妨害しようとしたのですが思っていた以上に抵抗が激しく………」
「ふむ……妙ですね。この状況で、失ったルートをわざわざ取り戻すだけの余力が彼らにあるとは思えませんが………あちらの営業本部長殿がわざわざ動いたのですか?」
「いえ………それが。”キリングベア”の姿はなく、配下の構成員だけだったそうです。それも軍用犬は連れておらず、数名程度の少人数だったようで………」
「ふむ、ますます奇妙ですね。構成員一人一人の戦闘力ならば我々”黒月”の方が上のはず………例のラインフォルト社製の重機関銃を持ち出したのですか?」
ラウの報告を聞き、ルバーチェの急激な戦闘能力の向上が気になったツァオは目を細めて質問を続けた。
「ええ、確かにその武装も持ち出してきたようですが………それ以上に、戦闘能力そのものが大幅に向上しているとの報告です。」
「なるほど………現在、マルコーニ会長は議長閣下のお怒りを静めようと躍起になっているようです。どこぞの猟兵団を新たに雇った様子もありませんし、大規模な戦闘訓練の報告もない………ふむ、なかなか興味深いですね。」
「………我々の知らない切り札を持っていたという事でしょうか?」
「ええ、間違いないでしょう。しかも私の見立てでは………尋常な切り札ではなさそうです。それこそ”銀”殿のような状況を一気にひっくり返せるほどの”鬼札”かもしれませんね。」
「くっ、一体どんな手を………」
不敵な笑みを浮かべて語るツァオの推測を聞いたラウが唇を噛みしめたその時、激しい銃撃音が聞こえ、さらに部屋が揺れた!
「い、今のは………!?」
「噂をすれば影、ですか。」
その事に気付いたラウは驚き、ツァオは目を細めて部屋の扉を見つめた。すると扉が開き、構成員が慌てた様子で入って来た。
「
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