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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
156 ハロウィーン
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よ。ただちょっと、一瞬だけネビルに錯乱≠オてもらって、どうせ成功しない≠ニ云うマイナスのイメージを緩和させただけです」

やはりフリットウィック先生から聞かれたのはネビルへの仕掛け≠セったので、俺はネビルにやった事を素直に白状する。

「……ネビルは杖の振り方≠ニ発音≠ェ出来ていたのに成功しなかたったのは、ネビル自身が自信を持てていなかったからだと考えました」

「なんと、まぁ…。……(いささ)か強引とは云え、他の生徒を教え導こうとする精神性は素晴らしいと思いますよ?」

「呪文を成功させたのはネビルです。……俺がやったのはちょっとした後押し≠ナす」

「……ではこうしましょう。ミスター・ウィーズリー、もう既に無言呪文≠燻gえると云う手腕に対して20点を与えましょう」

「ど、どうも」

「その紅茶を飲んだら行ってよろしい」

望外の加点を小さく喜びながら紅茶を飲んで退室した。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

Q.ハーマイオニーとの(いさか)いが起きていないのでトロールの行動が未確定です。グリフィンドールへの加点もなくなります。トロールの行動を固定させるにはどうすればいいでしょう?

「A.(じぶん)舞台装置(おとり)≠ノなる」

<GUU…>

夕食に向かう途中、アニーとハーマイオニーに一言だけ断り見聞色≠ナ──ばかでかい°C配であるトロールの位置を割り出し、そのデカブツが一番通る可能性が高いルート上のトイレにて、トロールと対峙していた。

「まぁ、どうヤる≠ゥが問題なんだけどな」

情け容赦無用なら死の呪文(アバダ)る≠セけで一発KOなのだが、今もなおクィレルに寄生しているであろうお辞儀さん(ヴォルデモート)≠ノ俺の魔法の手腕がバレるのはウマく≠ネい。……その内来るであろう教師からも良い目で見られないだろう。

……頭の中で殺害≠ゥら無力化≠ヨと思考を移行させる。


――“麻痺せよ(ステューピファイ)”


<GU…?>
牽制程度に無言で撃ち込んだ失神呪文≠セがトロールには蛙の面に小便だったらしく、俺の失神呪文≠ヘトロール表皮に当たった瞬間、あっけなく弾かれる。

「……こんなんじゃ効かないか。……しかも麻痺≠カゃだめだな──っと」


――“護れ(プロテゴ)”


麻痺呪文≠ヘ上級生が習う呪文だった事を思い出しながら、トロールから振り下ろされた棍棒を盾の呪文≠ナ防ぐ。……ほぼ無意識な防御だったが幸運な事が起きた。

……どうやら俺が張った盾の呪文≠ヘ、トロールからしたら思った以上に堅かったようでトロールはノックバックする。……トロールでも引き摺りながらでしか歩けない
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