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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
156 ハロウィーン
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錯乱呪文≠無言でネビルに撃ち込み、自分は浮遊呪文≠成功させた≠ニいうイメージを一瞬だけネビルに植え付けた。

……ほんの一瞬とは云え、さすがのネビルも(なにがし)かの違和を感じたらしく──やはりと云うべきか、頭上でクエスチョン・マークを踊らせる。

「……ネビル、もう一回やってみないか? 多分今のネビルならきっと出来るから」

「うん。ロンの言う通り、出来そうだ。……やってみるよ──“浮遊せよ(ウィンガーディアム・レビオーサ)”」

ネビルはびゅーん、ひょい≠ニ俺やアニー、ハーマイオニー──フリットウィック先生の様に杖を振って浮遊呪文≠配られた羽根へと掛ける。

……すると今度は風圧なんかじゃなく、完璧に羽根を浮かせてみせた。

「やったよ! ロン!」

「良かったな、ネビル」

はしゃぐネビルを宥めるかのようにハイタッチを交わす。……俺の予想通り魔法の成功可否には成功のイメージ>氛沍セい換えれば自信≠烽ワた必要なようである。

「おお! 今度はロングボトムが成功させました!」

フリットウィック先生は一瞬だけ俺を見ると、ぱちくり、とウインクしてみせる。……多分、俺がネビルにちょっとした細工を施したのがバレたのだろう。

………。

……。

…。

シェーマスが羽根を爆発させたりしたので、(つつが)無く──とはいかなかったが、そこそこスムーズに妖精の呪文≠フ授業も終わり、いざネビルやアニーと教室から退室しようとした時──

―ミスター・ウィーズリーは残って下さい。少々訊()きたい事があります―

そうフリットウィック先生から教室に残るよう言い渡された俺は、妖精の呪文≠フ教室に残っていた。

……アニーやネビル、ハーマイオニーを無為に待たせる訳にもいかないので、三人には先に行ってもらっている。

「待たせましたな」

「いいえ、全く待っていませんよフリットウィック先生」

フリットウィック先生は二つのソーサーとソーサーに乗せたカップを浮かせながらやって来て、机の上にお菓子を広げる。

「……ところで一体俺に何の用ですか?」

カップに注がれていた紅茶に一口だけ口を付け、時間が有り余っていると云うわけでもないので──そう早速ながらフリットウィック先生に話の先を促す。

……(もっと)も、フリットウィック先生に呼ばれた理由は、大体予想出来ているが…。

「私は見ていました…」

フリットウィック先生は言葉を選ぶように語り始める。

「ミスター・ロングボトムは貴方が何かした途端、呪文を成功させました。……私はそれが気になったのです」

「……大した事はしてません
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