【ハリー・ポッター】編
154 飛行訓練
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る。すると“思い出し玉”は教職員棟にそのままの勢いで跳ね返されたかの様に戻ってくる。……マクゴナガル先生と目が合った気がした。
「狡いぞ、ウィーズリー」
「どこが?」
渋い顔でマルフォイが降りてくる。グリフィンドール生なんて──ハーマイオニーを含めて失笑している。
「……それよりマルフォイはマダム・フーチに対しての言い訳を考えておいたほうが良いんじゃないか?」
――「その必要は有りません」
声の方向にはマダム・フーチ。マルフォイの蒼白い顔が一層蒼白くなる。
「……ウィーズリー、貴方の呼び寄せ呪文≠ヘ大変見事でした。グリフィンドールに10点」
戻って来てそうそうの加点にグリフィンドールの生徒が──アニーの時ほどではないとは云え、沸き上がりを見せる。
「さて、ミスター・マルフォイお話をしましょうか」
マダム・フーチのその言葉を聞いた時、マルフォイのこれから≠想像したらしいグリフィンドールの生徒の何人かがにやり、と笑う。最早有頂天かと云うくらいだ。
……ちなみにマダム・フーチがが戻って来るのが早かったのは、ネビルを運んでいる最中にネビルが目を覚ましたのでマダム・ポンフリーへの報告はネビル自身する事にさせたかららしい。
その日、マルフォイは退学──とはならなかったが、スリザリンから30点が引かれた。
SIDE END
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