【ハリー・ポッター】編
154 飛行訓練
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視線が刺さる。……中でもネビルなんかは判りやすく情景の目付きで見てくる。
(……あの時ハッスルしすぎなければ…)
思い出すのは今年──ホグワーツに入学する前に行われたフレッド、ジョージからのクディッチの布教試合。ものは試しにと加速≠フ虚無魔法を箒に付与したので、もの凄い速度を出してしまったのだ。
……その時は直ぐに加速≠止めたのでマグレとなったのだが、フレッド、ジョージからのクディッチの布教はさらに強くなった。
――「ご身分だなウィーズリー」
そろそろフレッド、ジョージの──嫌いな訳ではない囃し立てを止めようとした時、横合いから尊大な口調で語り掛けられる。
どうやらフレッドが例に出したマルフォイの坊っちゃん≠ェやって来た様で、フレッドとジョージの顔が顰められ──更に、ご丁寧に後ろにオトモダチ≠フクラップとゴイルを後ろの両隣に連れ立っている。
……典型的なガキ大将に見えて、いっそ笑みをこぼしそうになったのは内緒だ。
「どうせ君──」
「あ、僕のフクロウだ」
マルフォイが某か──多分、嫌味を俺やフレッド、ジョージに言おうとした時──ネビルのフクロウがナイスタイミングでやって来て、1つの包みを落とすと、また飛んで行った。
ネビルはその包みを開けるとその包みから出てきたのは掌サイズの玉だった。……ネビルは訝しみながらさの玉を握る──と、一も二もしない内にその玉は、白い水に赤い絵の具を大量に落とした時みたいに真っ赤に染まった。
……俺はその道具に見覚えがあった。シェーマスも“思い出し玉”を知っていた様で、シェーマスは得意気に口を開く。
「それ知ってる、“思い出し玉”だよ。……握って赤くなったら何かを忘れてる時なんだって聞いた事がある」
今、ネビルが握っている“思い出し玉”の色は赤=B……それはネビルが何かを忘れていると云う事。……尤も、ネビルの場合は何を忘れているのか≠キら忘れていそうだが…。……ディーンも俺と同じ事を感じたのか、その件について弄られている。
「“思い出し玉”か──ふん、こんな物ロングボトムが持っていても無意味だろう」
「あ、返してよ」
話の出鼻を挫かれたマルフォイは、不機嫌そうにネビルから“思い出し玉”を取り上げる。……俺は一瞬だけ近くに居たアニーに目配せ(アイコンタクト)をする。……アニーは俺の気持ちを汲んでくれた。
「マルフォイ、ネビルに返してあげなよ」
「ポッター──わ、判った。判ったからそんな目で見ないでくれないか」
絶対零度も斯くやのアニーの視線がマルフォイを貫き──どうにもアニー
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