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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
153 グリンゴッツ破り
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れだけ皆に迷惑を掛けていたかが窺える。

閑話休題。

もちろんの事ながら、ただただ金稼ぎに腐心していただけでもなく、肝心要のアニーも一緒に魔法の訓練も行った。前にも述べていた通り、“勿体ない資質(ポテンシャルヒット)”でアニーと一緒に潜在能力(ポテンシャル)を引き出しつつ効率的に魔法の訓練をした結果、お互いに5年生レベルまでの魔法は、ある程度なら使い(こな)せる様になった。

開心術≠ニ守護霊の呪文(パトローナス・チャーム)≠重点的に練習してそれらを習得したので、あとは他の呪文を散的に習得していくだけに。

……必要の部屋≠ウまさまである。

また閑話休題。

「やって来ました、ベラトリックス・レストレンジの金庫へ」

そんな俺の現在地は、俺が説明口調で口にした様に、グリンゴッツの──ベラトリックス・レストレンジの金庫の中である。

……正確に云えば、俺──ロナルド・ランスロー・ウィーズリーがアニー・ポッターと共に存在する$「界線のベラトリックス・レストレンジの金庫≠フ中で──侵入方法は、最早お馴染みの“腑罪証明(アリバイブロック)”による力業。

(……あんまり“腑罪証明(アリバイブロック)”に頼りすぎるとダメになりそうだが…)

今更窮(きわ)まりないことを内心で呟きながら、瞑目。……そして闇の魔術の気配>氛汞イヤな感じ≠探る。……()しくは魂が宿っている物体≠ナも可。

(……見付けた)

探していたイヤな感じ≠ヘ直ぐに察知出来た。……やはりと云うべきか、この世界線≠ナもヴォルデモートはベラトリックス・レストレンジに分霊箱(ホークラックス)≠フ一つを渡していたらしい。

(……これ、探して下さいって言ってる様なものだよな…)

イヤな感じ≠フした方向──金庫の奥の壇の上に上がり、そこに、これ見よがしにこれキーアイテムですよー≠ニ置いてある輝かしいカップ──ヴォルデモートの分霊箱(ホークラックス)≠ェ一つである“ヘルガ・ハッフルパフのカップ”を見ながら思う。

(……そこかかしこの財宝に紛れ込ませて置けば良かったものを…)

「取り敢えず時≠ェくるまでは倉庫≠フ肥やしにでもなっていろ」

双子の呪い≠発動させない様に──出来るだけ外の財宝に触れないようにしたかったので、カップ≠念動力(テレキネシス)≠ナ動かし、倉庫≠ノぶちこんでおく。

「“ヘルガ・ハッフルパフのカップ”、ゲットだぜ」

取り敢えずそう諧謔(かいぎゃく)的に言っておく。

今すぐにでもホグワーツに帰って“大嘘憑き(オールフィクション)”やらで破壊しても良いのだが、大元の魂であるヴォルデモートに気付かれる
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