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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
152 組分け帽子
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ハッフルパフに行くならば
君は正しく忠実で
忍耐強く真実で
苦労を苦労と思わない

古き賢きレイブンクロー
君に意欲があるならば
機知と学びの友人を
ここで必ず得るだろう

スリザリンではもしかして
君はまことの友を得る
どんな手段を使っても
目標遂げる狡猾さ

かぶってごらん! 恐れずに!
興奮せずに、お任せを!

君を私の手に委ね(私は手なんかないけれど)

だって私は考える帽子!>

いきなり歌いだし──組分けの方法を教えてくれた帽子。上級生たちは歓声を上げる。帽子を被る順番は手堅くABCの順番である。

………。

……。

…。

「ポッター・アニー」

アンナ・ハボット≠ェハッフルパフに分けられて1時間近く。ボクの名前が呼ばれる。

――「「「「「………」」」」」

(沈黙が痛いなぁ…)

現実逃避をしていても仕方ないので壇上──恐らくは教師席に座っているスネイプ先生に目礼しつつ、スツールに腰掛け──帽子を被る。

<困った──困った娘が来たぞ…。才能はある。頭の回転も早そうだ。知識欲もある。知識欲を満たす為なら多少規則を無視しそうだが、人を思いやる事も出来る…>

「……もしかして心が読めるの?」

<うむ。……だが君の前≠口外するような事は無いから安心すると良い>

「ん、ありがとう」

その後2〜3問答して、ボクの寮はグリフィンドールに決まった。

SIDE END

SIDE ロナルド・ランスロー・ウィーズリー

ファミリーネームがW≠ネので、手持ち無沙汰な俺はこれからの展望≠ノついて考える。

(……封印≠解いたらどうするか…)


いくら組分け≠ェ無事に済むまで≠ニは云え──封印のスキル…“寝室胎動(スリーピングシェル)”で知識≠封印したからか、思い出せるはずなのに思い出せない>氛氓サんな歯痒い思いはある。

……知識≠持っていなかった世界線とはその前提を(たが)えている俺の現在の心情を述べるのなら、痒いところに手が届きそうで届かない>氛氓ニ云った感じか。

「ウィーズリー・ロナルド」

呼ばれて、椅子に座り帽子を被る。

<またウィーズリーの子か──む、お主も>

「まあね、アニーと一緒だよ」

帽子も何かを感じたらしい。アニーと帽子の会話を聞いていた俺は、帽子に他言無用≠セと言外伝える。

……結局、帽子からの勧めで、グリフィンドールに分けられる事となった。

SIDE END
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