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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
152 組分け帽子
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嘘だろうなぁ…」

「さぁ行きますよ。組分けの儀式が間も無く始まります」

組分け≠ノついてアニーと話していると学校側の準備≠ェ終わったのだろう、マクゴナガル副校長(仮)がやって来た。

SIDE END

SIDE アニー・リリー・ポッター

「さぁ一列になって、着いてきて下さい」

ロンと一緒に組分け≠ノついて、ロンの双子のお兄さんや3番目のお兄さんの情報から考察していると、ホグワーツの玄関ホールと(おぼ)しき場所で、ボク達を出迎えた──エメラルド色のローブを着た長身の女性が、着いて来るようボク達に指示をする。

ボクはロンの後ろに並び、ボクの後ろに知らない人が並ぶ。エメラルドローブの女性はボクだ指示通りに列を成した事を確認したのか、一つだけ鷹揚(おうよう)に頷き、こちらに背を向けて──殊更(ことさら)大きな扉に向かい、扉を開ける。

開けた途端、後ろから息を呑む声が聞こえた。

……しかしそれは、もう1つ──先ほど玄関ホールよりかは一回り小さな広間を挟んでの二重扉だったようで──そしてエメラルドローブの女性は第二の扉に手をかける。

――「「「「「……っ!!」」」」」

今度は後ろの子だけからではなく、皆から息を呑む音が上がる。玄関ホールからの二重扉の向こうには、(さなが)ら王候貴族の晩餐会=B

(綺麗…)

ボクの脳裏に浮かんだのはそんなストレートな感情で、舞い上がった頭ではそれ以上ボクの内心を表す語彙(ボキャブラリー)は出てこない。

……どこからか聞こえてくる、声音(こわね)からして──ハーマイオニーの蘊蓄(うんちく)によれば、天井のに瞬いている星々は魔法でそう見せられているらしいが、そんな事はボクからしたらどうでも良かった。

全生徒列席≠ニは伊達ではない様で、千を超えているだろう目線に晒されている現状に辟易(へきえき)しながら歩いていると、急にボクの前を歩いているロンが止まったので、ボクも慌てて足を止める。

(……っと──ここで待機かな? ……っ!)

エメラルドローブの女性はスツール──背凭(もた)れの無い椅子をボク達に見える様に置く。

……その椅子の上をよくよく見てみれば帽子が乗っていて──

<わたしはきれいじゃないけれど
人は見かけによらぬ物
私をしのぐ賢い帽子
あるなら私は身を引こう
山高帽子は真っ黒だ
シルクハットはすらりと高い
私はホグワーツ組み分け帽子
私は彼らの上をいく
君の頭に隠れた物を組み分け帽子はお見通し
かぶれば君に教えよう
君が行くべき寮の名を

グリフィンドールに行くならば
勇気ある者が住まう寮
勇猛果敢な騎士道で
他とは違うグリフィンドー
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