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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
151 ホグワーツ特急での再会
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いにふわふわした髪の少女が俺達のコンパートメントに闖入(ちんにゅう)してくる。

「「見てないよ」」

……開口一番から偉ばった話しぶりの少女だったが、言葉に迷っていた俺からしたらその少女の闖入は渡りに舟だった。……アニーと一瞬だけ目線を合わせ、そう異口同音に答える。シンクロしてしまったのはご愛敬。

「……あのっ!」

少女の背中から、おずおずとおっかなびっくりに──ぐすぐすと(すす)り泣きしながら出てきた丸顔の少年がいきなり声を荒げる。……さっきの少女の言葉から察するにその少年がネビル≠ネのだろう。

「トレバーって云うんだけど──もしヒキガエルが一匹だけで、その辺を散歩してたら捕まえておいてくれないかな…?」

「判ったよ。えーと…」

「僕ネビル。……ネビル・ロングボトム」

「俺はロン・ウィーズリー。……そしてこっちが…」

「ボクはアニー・ポッター」

「「アニー・ポッター!」」

少女と少年──ネビルは驚きの声を上げる。……差もありなん。アニー・ポッター≠フ名前を知らない魔法使いはほぼ居ないと言ってもいい。いきなりそんなビッグネームが出てきたのだ──その驚愕さたるや、(さぞ)やのものだろう。

「私、貴女(あなた)の名前を色々な本で見掛けたわ【近代魔法史】【闇の魔術の興亡】【二十世紀の魔法大事件】──って、私の自己紹介がまだだったわね。……私はハーマイオニー・グレンジャー。あの<Aニー・ポッターに会えるなんて光栄だわ」

得意気に語っていた少女──ハーマイオニーは自己紹介をしていなかった事を思い出したが、アニーは恥じ入るハーマイオニーを気にした様子はない。……敢えて云うのなら、くすり、と微笑んだだけである。

「ボクはマグル育ちだから魔女としては知らない事だらけだけど──それでもよかったらよろしくね、ハーマイオニー」

「ええよろしくね、アニー──もちろんロンもね」

「俺はついでか。……まぁ、同じ寮になれなくてもよろしくな」

自己紹介を済ませていなかった3人で友誼(ゆうぎ)を結ぶ。

「ええ──じゃあ私とネビルは次の所にヒキガエルを探しに行くから。……ホグワーツにまた会いましょう」

「またね。……あ、トレバーを見つけたらよろしくね」

「……ネビル、きっと見つかるよ」

去っていくネビルを聞こえているかは判らないが、そう励ましておく。……誰が持っているのか≠ヘ、何となく判っていたりするが、俺に出来るのは早くネビルとトレバーが合流出来る様に祈ることだけだった。

「……で、ハーマイオニー達が来ちゃったから聞きそびれちゃったけど──真人君は何が言いたかったの?=v

アニーと一緒に手を振り、ハーマイオニー、ネビ
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