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白衣の天使
3部分:第三章
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から話を聞いてだ。調べていくかと思えば。
 そんなまだるっこしいことをせずにだ。彼自身のところに来てだ。ダイレクトに尋ねたのである。
 他の患者達と一緒のその病室、壁もカーテンも勿論ベッドも白いその病室に入ってだ。そのうえでベッドの中に寝ている彼に尋ねたのである。
 見れば病室でもリーゼントにしている。ポマードで奇麗にまとめている。
 見事なとさかだ。リーゼントといえばとさかだが額を覆わんばかりだ。
 顔立ちは鋭く目がややくぼみ切れ長だ。眉も奇麗に整えておりやや上になっている。
 頬はこけているまでに補足そして口元はしっかりしている。全体的に痩せており背はベッドの中でもわかる程高い。一八三位はある。
 その彼にだ。藍は尋ねたのである。
「あんた名前は?」
「俺の名前か」
 彼はその藍に顔を向けて応えてきた。両手はフリーで漫画雑誌を手にしている。

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