機動戦艦ナデシコ
1374話
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「強硬姿勢……と言うのが正しいでしょうね。地球に対しては色々と思うところもあるようだから、その辺は仕方がないのかもしれないけど」
その言葉に、レモンは小さく頷く。
「やっぱりそうなるのね。出来ればこの会談で多少なりとも友好的になってくれれば良かったんだけど……チューリップの確保的な意味でも」
あー、なるほど。それが理由か。
技術班が開発した新素材において重要な役割を果たすチューリップ。
ゲートに組み込む事により、他の世界においても時の指輪の効果を得る事が出来るという、シャドウミラー全員に不老不死の力をもたらす夢の金属。
……いや、時の指輪で得られるのは不老の力だけか。
不老不死ってのも憧れがないでもないけどな。
ただ、今はいいけど、生きる事が苦痛になる程に長生きし、死を望むようになるといった者がいた場合、不老不死だとそれも不可能だ。
まぁ、時の指輪の不老ってのはその辺をどうにかしてくれる……と思いたい。
あくまでも願望でしかないけどな。
だが、魔法が関係しているだけに意外と何とかなりそうな気がしている。
「チューリップの方は、一応今まで手に入れた分が大量にあるだろう? 元々チューリップ自体が大きいんだから、そんなにすぐになくなるって事はないと思うんだが」
そんな俺の言葉に、レモンは小さく首を横に振る。
「チューリップを触媒として使うって話はしたと思うけど、その触媒として使う量がかなり多いのよ。今はアクセルの言う通り在庫があるから何とかなってるけど、将来的に不足するのは目に見えているわ」
「……そんなに使うのか?」
「そうね。触媒として優秀なのは間違いのない事実なのだけど、一度に使う量はかなり多くなるのも事実なのよ。だからこそ、出来るだけ多くチューリップが欲しいんだけど。いえ、出来ればチューリップじゃなくて、チューリップの装甲を構成している物質を素材という形で入手出来ればベストね」
チューリップの素材か。……今回の件が終わったら、それとなく草壁に話してみるか。
そんな風に思っている間にも時間が過ぎ……やがて会談の時間がやってくる。
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