暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1374話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
…まぁ、シャドウミラーと違って資源が大量に余っている訳ではない以上、無人機の喪失は何だかんだで結構でかかっただろうけど。

「では、残念ながらアクセル代表の期待に添える事は出来ないでしょう。一応和平の条件を示してはみますが」
「草壁中将!?」

 驚愕の声を上げたのは、月臣。
 月臣にとってみれば、草壁のこの反応は予想外だったのだろう。
 責めるような視線を草壁へと向けている。
 だが草壁は、そんな月臣を無視して俺の方へとじっと視線を向けたままだ。

「どんな条件か、というのを聞いてもいいか?」
「いえ、この件に関しては政府からの指示もあって、厳重に管理しろとの事ですから。申し訳ありませんが……」
「そうか」
「草壁中将、もしその条件を地球側が呑んだら本当に和平を?」

 俺の隣にいたヨシサダがそう尋ねる。
 穏健派のヨシサダとしては、その辺の話はどうしても気になるのだろう。
 そんなヨシサダに対し、草壁は小さく頷きを返す。

「うむ。もし連合軍と連合政府がきちんとこちらの要望に応えるのであれば、こちらとしても停戦、和平と考えている。……こちらの要望に応えるのであれば、だがな」

 大事な事なので2度言いました的な草壁。
 何だか妙な事を考えてないといいけど。
 そんな風に思っている俺の前で、道案内をしていた量産型Wの動きが止まる。

「会議までの時間、ここでお過ごし下さい」

 そうして部屋の扉を開けたのだが……中にあったのは普通の部屋でしかない。
 いや、ここはいわゆる待機部屋や待合室とかいう部屋なのだから、それは別におかしくないだろう。
 そうして中に入った草壁達へ言葉を掛ける。

「何かあったら量産型Wに声を掛けてくれ。基本的には対処出来ると思う。連合軍の方の会談の準備が出来たら呼ぶから、それまではここで待ってて欲しい」

 そう告げると草壁は頷き、俺達は量産型Wをその場に残して再び歩き始め……

「アクセル代表、もしよろしければ、私は向こう……ニヴルヘイムでしたか? そちらからやって来たグリューノ総司令達と合流したいのですが」

 ヨシサダにそう告げられる。
 まぁ、何をしたいのかは分かる。さっきの草壁との会話で得た情報を知らせておきたいのだろう。
 特に、和平の意思を草壁が持っているというのを知る事が出来たのは大きい筈だ。
 ……まぁ、和平の意思があっても、木連の世論を納得させるだけの条件を引き出す必要があるから、実際に和平を結ぶのは色々と大変だろうが。
 それを行う為の準備という訳か。

「いいんじゃないの? これで話がスムーズに進めば、こちらとしても最善の結果だし」

 エザリアの言葉に促されるように、頷きを返す。
 実際問題、こっちとしては今回の会談
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ