第45話
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カードを渡せって言われていたんだ。……まさか、本当に辿り着くとは思わなかったけど。」
カードの文を読んで驚いているロイド達にヨナは説明した。
「フン、なるほどな。そんじゃお前、”銀”ってのに何度も会ったことがあんのか?」
「ああ、お得意様の一人だぜ。たまにここに直接来ては色々情報を買ってくれるんだ。ま、こんな変な依頼を引き受けたのは初めてだけどな。」
「ここに”銀”が……」
「どういう人物なのですか?」
ロイドが文を注目している中、エリナはヨナに尋ねた。
「いや、いつも黒衣をまとって仮面を着けてるから知らねーし。何でも、カルバードの東方人街の伝説の殺し屋なんだろ?カッケーよな、クールだ!」
「クールって……」
「やれやれ……恐いもの知らずの小僧だぜ。」
「相手は暗殺者なのに、よくそんなのんきでいられますね……」
そして嬉しそうな表情で言ったヨナを見たロイドは呆け、ランディとセティは呆れた。
「でも、”銀”が私達を誘っているのは確かみたいね。何か話したいことがあるような文面だけど……」
「ああ、そうみたいだぜ?何の用事か知らないけどアンタたちを試したいんだとさ。」
「くっ……」
「へっ、ずいぶんとふざけた犯罪者じゃねえか。」
ヨナの話を聞いたロイドは唸り、ランディは口元に笑みを浮かべ
「でも、この”星の塔”というところって、どこなんだろう??」
シャマーラは文のある部分を読んで首を傾げた。
「”星の塔”………どこかで聞いたことがあるような。」
「もしかして………クロスベルの郊外にある”星見の塔”のことかしら。」
そして考え込んでいるロイドにある事に気付いたエリィは言った。
「あ……ウルスラ間道の途中にあるあの中世の塔のことか。」
「おいおい、あんな所まで俺らを呼び出そうってのか?」
「でも、他に手掛かりはないわ。ここは行ってみるしかないんじゃないかしら……?」
「―――ああ、俺も賛成だ。準備をしたらすぐにでも南口から出るとして……」
エリィの提案に頷いたロイドは仲間達と共にヨナに視線を向け
「……問題はこの小僧をどうするかってことだな。」
目を細めたランディが呟いた。
「な、なんだよ……もうボクに用はないだろ?」
「あのな……このジオフロントはクロスベル市の施設だ。どう考えても不法占拠だろ?」
自分達に見つめられて戸惑っているヨナにロイドは真剣な表情で言った。
「ふ、ふん………使われていない場所を有効活用して何が悪いってんだ。それに、ジオフロントを勝手に利用しちゃいけませんって法律は無いはずだぜ!?」
「そういうのを屁理屈って言うんだ。」
「それに、
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