第43話
[1/7]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜IBC〜
「え………」
女性を見たロイドは呆け
「ベル………!」
エリィは驚きの表情で女性に近づいた。
「おお、帰ってきたか。」
「お父様、ただいま戻りました。ふふっ………エリィ、久しぶりですわね!」
ディーターの言葉に頷いた女性は微笑んだ後、嬉しそうな表情でエリィに抱き付いた。
「ちょ、ちょっと………」
一方女性に抱き付かれたエリィは戸惑った。
「ん〜、2ヵ月ぶりですわね。でも貴女………少し痩せたんじゃなくて?手とか足とかちょっと固くなってよ?」
「ふふ、鍛えているから少し筋肉が付いただけよ。むしろ体重は少し増えたんじゃないかしら。」
「なるほど……言われてみれば筋肉のしなやかさを感じますわね。ふふ、これはこれでなかなかの感触ですわ〜。」
「も、もう………」
女性の言葉を聞いたエリィは恥ずかしそうな表情で溜息を吐いた。
(な、なんか凄い人だな………)
(しかし美人同士が絡むとそれだけで絵になるっつーか。)
(というか、ただの友達同士にはちょっと見えないんですが………)
「やれやれ、スキンシップはそのくらいにしたらどうかね?他の客人が呆れてるぞ。」
ロイド達が戸惑っている中、ディーターは苦笑しながら注意した。
「あ………」
「……あら………」
そして女性はエリィから離れた。
「しょ、紹介するわね。彼女はマリアベル………総裁の娘さんで、私の友人よ。ベル、彼らは私の同僚で、ロイドとランディとティオちゃん、セティちゃんにシャマーラちゃんとエリナちゃんって―――」
「紹介は結構ですわ。自分で検分しますから。」
「え。」
「ふむ………なるほど……
ロイド達を紹介しようとしたエリィに女性―――マリアベルは制した後、ロイド達を一人一人見て周った。
「な、なにか……?」
マリアベルの行動にロイドが苦笑したその時、マリアベルはティオをじっと見つめ
「え……」
「貴女は合格。ふふ、可愛らしいですわね。」
呆けているティオに微笑んだ後、セティ達を見回し
「貴女達も合格ですわ。ふふ、エリィと並んでもおかしくない美しさですわ。」
そして微笑みながら言った。
「は、はあ……」
「あ、ありがとうございます……」
「えっと……誉められているのだよね?」
マリアベルの言葉を聞いたセティとエリナは戸惑いながら答え、シャマーラは首を傾げた。
「で、貴方達は不合格ですわ。」
一方マリアベルはロイドとランディを見回して厳しい表情で言った。
「へ……!?」
「な、何だそりゃ……!?」
マリアベルの言葉を聞いたロイドとランディは驚いた。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ