第43話
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わせてみよう。」
「ああ、さっそく行ってみようぜ。」
エリィに尋ねられ、答えたロイドの言葉にランディは頷き
「ふふ……どうやら事件の核心に迫ってきたみたいですわね。」
その様子をマリアベルは口元に笑みを浮かべながら見つめた。
「はい……色々とお世話になりました。」
「ありがとう、ベル。それに研究員の方々も。」
「い、いやあ……」
「僕らより、そのお嬢さんの手柄の方が大きいと思うよ。」
エリィにお礼を言われた研究員達は苦笑した後、ティオに視線を向けた。
「そうだな……お疲れ、ティオ。おかげで助かったよ。」
「ふふっ、お疲れ様。」
「さすがティオすけ。決めてくれるじゃん。」
「フフ、お見事でしたよ。」
「凄いよ、ティオ!」
「ええ……機会があれば私達にも教えてほしいものです。」
研究員の言葉に頷いたロイド達はそれぞれティオに労いや称賛の言葉をかけた。
「えと、その……大したことじゃありませんし。それにわたしも一応、特務支援課の一員ですし………」
ロイド達の言葉を聞いたティオは慌てた後、気を取り直して答えた。
「ふふ……十分、大したものですわ。どうかしら、ティオさん。エリィ共々わたくしの所にリクルートするというのは?」
「え……?」
一方マリアベルは口元に笑みを浮かべた後ティオを勧誘してティオを呆けさせ
「ちょ、ちょっとベル………」
「はは……いきなり引き抜きッスか。」
「えっと、それはさすがに勘弁して欲しいんですけど……」
マリアベルの行動を見たエリィはマリアベルを睨み、ランディとロイドは苦笑した。
「ふふ、冗談ですわ。事件が無事解決したら是非、顛末を教えてください。それと―――お渡ししたセキュリティーカードはそのまま預けておきますわ。最上階とこのフロアならいつでも来れるようにしますから何かあったら訪ねてくださいな。」
「ありがとう、ベル。」
「それでは失礼します。」
その後ロイド達は市庁舎でジオフロントB区画の鍵を借りた後、住宅街にあるジオフロントB区画に入って行った………
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