第43話
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ム制御を試行………全端末のログを解析、隠蔽された痕跡の前後における不審なアクセスを全て精査………」
そしてティオが端末を操作し始めると、すざましいスピードで何かの文字が画面に流れはじめた。
「す、凄い………!?」
「なんだ、この処理能力は!?」
「………サポートをお願いします。クロスベルの全ターミナルに管理者権限でアクセスをかけます。不審と思われるログを吐き出すのでチェックをお願いします。」
「あ、ああ……」
「任せてくれ……!」
そしてティオと研究員達はすざましいスピードで端末を動かし始めた。
「………エリィ、わかるか?」
その様子を見ていたロイドはエリィに尋ねたが
「う、ううん……流石に付いていけないわ。」
エリィは首を横に振って答えた。
「俺なんか、何をやってんのか理解すらできてねぇんだが……」
「あたしも〜。セティ姉さんとエリナはわかる??」
「い、いえ……」
「私達も何をやっているのかわからないです………」
「なるほど、ティオさんは”魔導杖”の使い手ですのね。導力魔法をノーウェイトで発動するための高速展開技術が使われているそうですが………それを端末のコントロールに利用したのかもしれませんわね。」
それぞれが首を傾げている中、マリアベルは納得した様子で頷き、ロイド達に説明した。
「わ、わかるんですか!?」
「ベルは一応、エプスタイン財団で導力工学を学んだ経験があるから……」
「ふふ、といってもかじった程度ですが。」
そしてロイド達がしばらく見守っていると、端末が鳴りはじめた。
「終わったみたいですわね。」
「お………」
マリアベルの言葉を聞いたランディがティオ達を見つめたその時
「……いかがでしたか?」
ティオは研究員達に尋ねた。
「こちらの持ち分はシロだ。そっちはどうだ?」
「ビンゴ――ーコイツだ!ジオフロントB区画、『第8制御端末』……ここからアクセスしたらしい!」
「ジオフロント……」
「あの駅前通りの外れにある地下区画からかよ?」
ティオの質問に答えた研究員の話を聞いたロイドは考え込み、ランディは目を細めて尋ねた。
「いえ、あの場所はジオフロントA区画になります。ハッキングに使われた端末の所在はジオフロントのB区画……」
「えっと……市北西部の地下にあるエリアみたいだね。」
そして作業を終えたティオはロイド達の所に戻った。
「市北西部……住宅街や歓楽街のあたりね。ロイド、どうするの?」
「―――早速、行ってみよう。ジオフロントのゲート管理はたしか市庁舎の管理だったはずだ。鍵が借りられないか受付に問い合
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