第43話
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を聞いて驚いている研究員達を見たロイドはティオに視線を向けて尋ねた。
「はい、それでは……」
ティオは専門的な用語を交えながら研究員達に事情を説明した。
「外部からのハッキング………可能性はあったけどまさか本当に起こるなんて………」
「いや、でもあり得ないぜ!ハッキングなんてできる技術者がそう簡単にいるはずが………」
「もし、ハッキングでなければメールを送ったのが貴方たちである可能性が高くなりますわねぇ。うふふ……どちらが”銀”なのかしら?」
ティオの話を聞いて信じられない様子でいる研究員達を見たマリアベルは口元に笑みを浮かべて言った。
「そ、そんな滅相もない!」
「僕達が不甲斐ないからハッキングされたんだと思います!」
マリアベルの言葉を聞いた研究員達は慌てて言った。
(な、なんていうか……)
(イリアさんとは違った意味で女王様って感じだよな……)
その様子を見ていたロイドとランディは苦笑していた。
「特務支援課の端末にメールが届いたのが、真夜中の3時頃………その時間帯のログはどうなっていますの?」
「は、はい。」
「すぐに調べます。」
マリアベルに言われた研究員達はそれぞれ端末の前に座って作業を始めた。
「……あ、ありました!メールの転送システムがクラッキングされています!」
「やっぱり……」
「これで外部説が確定したってわけだな。」
研究員の報告を聞いたエリィは表情を厳しくし、ランディは頷いた。
「こちらも侵入経路を確認!アクセス元は……駄目だ。ロストしています。」
「どこから入り込まれたかわからないってことですか?」
「ああ、巧妙に痕跡を消されてしまっている。クロスベル市内の何処かなのは間違いないと思うけど………」
「ふむ……やりますわね。」
ロイドの質問に答えた研究員の話を聞いたマリアベルが考え込んだその時
「………端末を一つ、貸してもらっていいですか?」
「え……」
「だ、だが……」
ティオが提案し、それを聞いた研究員達は言いよどんだが
「いいですわ。ティオさんと言ったかしら。好きにいじってしまって。」
「はい、それでは………」
マリアベルの許可を聞き、一番真ん中の端末が複数ある椅子に座り
「アクセス……エイオンシステム……起動………」
静かに呟いた。するとティオの耳に付いている装置が赤く光りはじめ
「な……」
「ティオちゃん……!?」
「一体何を……?」
「これは……」
それを見たロイドとエリィは驚き、セティは戸惑い、マリアベルは驚きの表情でティオを見つめた。
「多次元解析によるリアルタイ
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