第43話
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…」
ティオとシャマーラが呟いた言葉を聞いたエリィは頬を赤らめて2人を見つめ
「ああもう、ティオとシャマーラも引っ掻き回さないでくれ!」
そしてロイドが2人を睨んで注意したその時、マリアベルはロイドの襟を掴みあげ
「フフフ………ロイドさんと言ったかしら………?その辺りの事をもう少し詳しく聞かせてくれないかしら………?わたくしのエリィにどんな破廉恥な事をしたのか……!」
威圧感のある笑顔でロイドを見つめた後、怒りの表情で睨んだ。
「いや、してませんってば!」
マリアベルに睨まれたロイドは苦笑しながら答えたが
「…………………」
「だからエリィも何でそこで黙るんだよ!?」
エリィは頬を赤らめて黙り込み、それを見たロイドは慌てた。その後ロイド達はマリアベルに事情を説明した。
「―――なるほど。事情はわかりましたわ。それで、あなたたちを端末室に案内すればいいのね?」
「ええ、頼めるかしら?」
「無論、エリィの頼みなら言うまでもありませんけど……」
エリィに言われたマリアベルは頷いた後黙ってロイドを睨んでいた。
「えっと………誤解は解けたはずでは?」
マリアベルに睨まれたロイドは苦笑しながら尋ねた。
「フン、まあいいでしょう。特務支援課………わたくしもどの程度のものか気になっていましたし。エリィの同僚に相応しいか………貴方に証明していただこうかしら?」
「は、はあ………(何で俺限定なんだろう………?)」
マリアベルに睨まれたロイドは戸惑いながら頷き
(こりゃ、完全に目を付けられちまったなぁ。)
(………ご愁傷様ですね。)
(……まあ、鈍感なロイドさんにはこれぐらいの事はあって当然かと。)
その様子を見ていたランディは興味深そうな表情になり、ティオとエリナは静かな表情でロイドを見つめていた。
「もう………ベル、いいかげんにして。端末室に案内、してくれないの?」
「もちろん案内しますわ。端末室は、IBCビルの地下5階に設置されています。さ、エレベーターに乗りますわよ。」
そしてエリィに睨まれたマリアベルは頷いた後、部屋を去って行った。その後マリアベルと共にエレベーターに向かったロイド達はエレベーターに乗って、地下に降りはじめた。
「しかし……その”銀”と言ったかしら。結局の所、目的は何なのかしら?」
エレベーターが地下に向かっている最中、マリアベルはロイド達を見回して尋ね
「それは私達にもまだわからないんだけど………」
「そういや、どうだロイド。今回の事件についてそろそろ何か閃かないのか?」
「ああ、そうだな……脅迫状とメールだけど……同じ人間が書いたんじゃない
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