第41話
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に近づいてきた。
「グレイスさん……」
「なに、IBCに用事?一緒に来てるってことは捜査にでも来たのかしらん?」
「い、いや別に………大したことじゃないですよ。」
「ええ、ちょっとした問い合わせに来ただけです。」
グレイスに尋ねられたロイドとエリィはそれぞれ話を誤魔化そうとした。
「ふーん………ま、そっか。あたしも忙しいからこの場は見逃してあげる。それじゃあ、まったね〜!」
ロイド達の話を聞いたグレイスは頷いた後、去って行った。
「やれやれ、相変わらずマイペースな姉さんだな。」
「でも、グレイスさんにしては喰い付きが悪かったですね………そんなに忙しいんでしょうか?」
「まあ、記念祭の前ともなると取材する事も多いんでしょうね。」
「うーん、できればこっちの記事も諦めてくれるといいんだけど………」
ティオやエリィの話にロイドは考え込みながら頷いたその時
(ロイド。)
ルファディエルがロイドに念話を送った。
(ルファ姉?どうしたの?)
(………あの、アーネストという秘書……気を付けておきなさい。巧妙に隠してはいたけど”負”の感情をさらけ出していたわよ。)
(え?ちょ、ちょっと待ってくれ。その前に何でそんな事がわかるんだ?)
(それは私が”天使”だからよ。天使は人の感情をある程度、感じ取れるわ。恐らくラグタス将軍やメヒーシャも感じ取っているし……天使の血を引くエリナや動物の意思がわかるセティにも聞いてごらんなさい。きっと同じ答えが返ってくるわよ。)
((あ、ああ……。)セティ、エリナ。ちょっといいかな?)
ルファディエルの念話を聞いたロイドは戸惑いながら頷いた後、セティとエリナに小声で話しかけた。
(ロイドさん?)
(どうしたんですか?)
小声で話しかけられた2人はそれぞれ不思議そうな表情で尋ねた。
(さっきルファ姉が言っていたんだけど………アーネストさんから”負”の感情を感じ取ったって言ったけど……それで、ルファ姉が君達なら感じ取ったのかもしれないって言ってたけど………本当なのか?)
(はい…………やはり、ルファディエルさんも感じ取っていたのですね。)
(……それどころか”魔”の気配も感じ取りました。)
(”魔”の気配?)
エリナの言葉を聞いたロイドは首を傾げ
(俗に言う”魔人”………悪魔等闇の陣営の力を借りて”人”を捨てた者から感じる気配の事です。……先程あの人から感じた感情を考えると、警戒しておいた方がいいかもしれません。)
(……ちなみにどんな感情を感じ取ったんだ?)
エリナの説明を聞いたロイドは真剣な表情で尋ねた。
(嫉妬………憎しみ……執着心……そう言った
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