暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(零篇)
第41話
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ら迷いが消えたようだね。」

「え………」

「わかった、もう何も言わないよ。やれやれ、せっかく事務所に有能な後輩が入ると思ったんだが。当てが外れてしまったようだ………」

「アーネストさん………」

残念そうな表情で語るアーネストをエリィは見つめ

(!?どういう事だ、あの人間………言っている事と奴から感じる感情の気配があまりにも違いすぎるぞ………!)

(嫉妬………憎しみ……執着心………そういうものが感じられてきたわね…………)

(……ティオ達の目は誤魔化せても、天使である我等の目は誤魔化せんぞ………しかし………何故、目の前の人間からエルンスト達のような”魔”の気配も感じる?)

「「!!……………………」」

メヒーシャは驚いた後アーネストを睨み、ルファディエルは考え込んだ後目を細めてアーネストを睨み、ラグタスは警戒した表情になり、エリナとセティは驚いた後真剣な表情でアーネストを見つめていた。



「ただ、そうだな………来月の創立記念祭の時には式典にぜひ出席してほしい。本来なら、君のお姉様に出ていただきたかったんだが………さすがに、市長のご家族が一人も出席しないのは寂しいからね。」

「………わかりました。アーネストさん。色々とありがとうございます。」

「はは、いちおう君の先生だったこともあるしね。これくらいは気にかけさせてくれたまえ。……おっと、こんな場所で時間を取らせてしまったな。君達もお仕事、頑張ってくれ。それと……エリィお嬢さんを頼んだよ。」

「………はい。」

ロイド達を見つめて言ったアーネストはロイドの返事を聞いた後、去って行った。

「…………………………」

「随分、エリィのことを考えてくれている人みたいだな。先生をしてたとか言ってたけど……」

アーネストが去った後黙っているエリィにロイドは尋ねた。

「ええ………私が小さい頃に家庭教師をしてくれていたの。留学してからはちょっと疎遠になってしまっていたけど。」

「……やっぱり政治家志望なんですか?」

「ええ、来年の議員選挙では新人として出馬するみたいね。帝国派と共和国派のどちらにも属さないつもりらしいからとても苦労すると思うけれど………」

「政治家の卵ってわけか。しかし、政治家の秘書にしちゃ結構いいガタイしてたよな。なんか武術でもやってんのか?」

「たしか剣術の経験があるはずよ。結構な腕前みたいだからおじいさまの護衛も兼ねてるって聞いたことがあるけど……」

「なるほど……体格がいいのも納得だな。」

ランディの質問に答えたエリィの話を聞いたロイドは頷いた。するとその時

「おやおや〜?うふふん、また会ったわね。」

グレイスがIBCのビルから出てきて、ロイド達
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ