暁 〜小説投稿サイト〜
白衣の天使
1部分:第一章
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「今日終わったらね」
「どうするんですか?」
「明日オフですよね、確か」
「そうだよ。まずはバイクをかっ飛ばしてね」
 笑いながら缶コーヒーを飲みながら言う藍だった。
「それで部屋に帰ったらね」
「飲むんですか?」
「そっちですか?」
「飲むよ。ビールだよ」
 かなり楽しげにだ。後輩達に話していく。
「つまみも買ってね。明日は一日飲むよ」
「ううん、何か横山さんらしいですね」
「その過ごし方って」
「そうだろ?あたし自身もそう思うよ」
 缶コーヒーの他にだ。おかきもつまみながらの言葉だった。
「いやね、やっぱりあたしにはあたしのスタイルがあるんだよ」
「バイクにビールですか」
「それですね」
「ナースはあれじゃないか」
 自分の仕事の話もするのだった。
「いつもカチコミだろ?」
「カチコミって」
「ヤンキーですか?」
「同じだよ。死ぬ人もいるし」
 病院とはそうした場所だ。その他にも色々とある。
「奇麗汚いって言ってられないだろ」
「ですね。それは確かに」
「身体も使いますし」
「それじゃあ仕事を離れたらね」
 その時はというのだ。

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