第48話
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おまけにツキもカンも無いから毎回、有り金のほとんどをスッて帰ってくるくらいなんだ。」
「な、なるほど………」
「確かに宝クジなら大穴もあるがギャンブルだと実力もないと大儲けは難しいかもな。」
町長の説明を聞いたロイドは苦笑し、ランディは納得した様子で頷き
「では、街で借金をしてそれが返せずに失踪とか………」
「そ、そうね……可能性としてはあり得るかも。」
「ギャンブル好きの人が破滅する時に一番よく聞くパターンだし、町長さんの話から推測するとその可能性の方が高いと思うわよ。」
「……実は私達の方もそのあたりを疑っていてね。もしそうだった場合、どう連絡を取ればいいのか……」
ジト目で呟いたティオの推測にエリィは疲れた表情で頷き、レンは呆れた表情でティオの推測を補足し、3人の言葉に頷いた町長は心配そうな表情で考え込んでいた。
「―――わかりました。この件はお任せください。とりあえず、カジノを始め、ガンツさんの寄りそうな場所を聞き込みしてみましょう。」
「ありがたい………どうかよろしくお願いする。何かわかったら私の家に通信で連絡してもらえるかね?」
「ええ、それでは番号を控えさせていただければ……」
その後町長の家の通信番号を控えたロイドは仲間達と共に町長の家を退出した。
「もう夕方か……そろそろクロスベル市に戻った方がよさそうだな。」
「そうね……今日中に聞き込みくらいはしておきたいところだし。ノエルさん、お願いできる?」
「ええ、お安い御用です。それでは車両の所に戻りましょう。」
その後装甲車が駐車されている場所に向かったロイド達は装甲車に乗り込んで、ノエルの運転によってクロスベル市の中央広場まで送ってもらった。
〜夕方・中央広場〜
「―――今日は本当にありがとうございました!ご恩は近い内に必ず返させていただきます!」
「はは、大げさだなぁ。」
「ま、なかなか興味深い体験をさせてもらったぜ。」
「あの遺跡―――”僧院”についてだけど……一応、クロスベル大聖堂に相談してみた方がいいかもしれないわね。」
「……そうですね。アーティファクト絡みであれば他にどうしようもありませんし。」
「まあ、普通に考えたらその筋の”専門家”に聞くべきでしょうね。」
「なるほど……わかりました、副指令と相談してそのあたりの対応は考えてみます。皆さんの方は……これから街で聞き込みですか?」
エリィの提案にそれぞれ同意したティオとレンの話を聞いたノエルは頷いた後ある事に気付いて尋ねた。
「ああ、少なくともカジノは訪ねてみるつもりだ。もし、警備隊の方でそれらしい情報があったらこっちに連絡してくれない
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