第五十六話 最終編第二話!巨人は永遠に最下位でいろ!!その十八
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周りの自衛官の人達が怖い顔をして銃を向けて来た、あの整備のしにくさで定評のある六四式小銃はもうなくなっている。
三佐はその彼等にだ、こう言った。
「撃ち方はじめ」
「了解」
皆二人に照準を合わせる、だが。
西郷は彼等のところに来てだ、こう言ったのだった。
「まあ待ちもうさん」
「元老、では」
「そうでごわす、彼等の食事はでごわす」
鈴村三佐に言うのだった。
「日帝衆が提供するでごわす」
「そうされるのですか」
「そもそも彼等とおいどん達の戦いは終わったでごわす」
何時の間にか終わった。
「だからでごわす」
「昨日の敵は今日の友」
「そうでごわす」
「それで、ですか」
「彼等にはおいどん達が食事を出すでごわす」
「では」
「あと公敵扱いもでごわす」
国連や日本政府のだ、無論各国政府も同じ扱いである。
「取り消すべきでごわす」
「彼等との戦いが終わったからこそ」
「最初からそうした扱いはしていないでごわす」
日帝衆としてはというのだ。
「だからでごわす」
「公敵扱いはしない」
「そのことをお願いするでごわす」
「元老がそう言われるのなら」
それならばというのだ。
「我等も」
「そうしてくれるでごわすか」
「はい」
鈴村三佐は西郷に毅然とした声で答えた。
「そうさせて頂きます」
「それではでごわす」
「はい、その様に」
こうしてだった、彼等は公敵扱い、ジャスティスカイザーのそれを止めた。
国連も各国政府もそれに倣った、そうしてだった。
その二人は西郷と共に食事を摂ることになった、その食事はというと。
「麦飯にか」
「味噌汁に漬けものか」
「あと林檎やオレンジ」
「それと牛乳か」
「確かに質素だな」
「食い放題にしても」
「当然でしょ」
二人、そして西郷と共に食事を摂る瞬が応えた。
「それは」
「武士だからか」
「だから贅沢はするな」
「しかも日帝衆は人の範となる」
「だからか」
「そうよ」
その通りという返事だった。
「だからよ」
「それでか」
「こんなのなんだな」
「食いもの粗食か」
「学校の給食よりずっと下だな」
「作者が食ってた奈良県の給食よかったぞ」
「味もな」
実際によかった、中学校まで食べていた給食は。
「ちなみに高校も給食だったんだよな、作者」
「天理高校はそうなんだよな」
「あそこ寮があるからな」
「飯もそうなんだよ」
「食堂もあったけれどな」
「だから弁当持って来る必要なかったんだよ」
そうした状況だった、実際に。
「ただ、給食は小学校中学校とな」
「美味かったぜ」
「メニューも豊富で」
「よかったな」
しかしだ、日帝衆の食事は。
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