第五十六話 最終編第二話!巨人は永遠に最下位でいろ!!その十六
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
悪田部は帰った、そして。
その二人の前にだ、今度は。
戦前の白いユニフォーム、それは。
「おお、戦前の巨人か」
「あのユニフォームか」
「沢村栄治も着てたっていう」
「スタルヒンもな」
どちらもレジェンド投手である。
「あのユニフォームか」
「独特の野暮ったさもあるな」
「この頃の服はもう伝説だな」
「沢村観た人なんて殆どいないからな」
二〇一六年現在ではだ。
「もう八十年位昔か」
「その頃の服か」
「これはいいな」
「強烈なアンチ巨の作者も感激だぜ」
書いていて実際に感激している、書いていて。
「そして着ている連中は何か」
「一体どんな組織かだな」
「ジャビッド星人の中の」
「どんな連中か、だな」
「ジャビーーーーッ!!」
恒例の両手を耳の高さに頭に付けて両膝を横に曲げたナチスの敬礼以上に悪を思わせるポーズの敬礼で応えて。
先頭にいる顔が醜く晴れた男が名乗った。
「ツミクト秘密警察大佐である!」
「わかった、死ね!」
「地獄に落ちろ!」
相手が名乗った瞬間にだ、二人は。
そのツミクト秘密警察大佐に突進してだ、それぞれ拳を突き出して叫んだ。
「ゴングが鳴る前のマグナム!」
「勝負ははじまる前に決まっていたファントム!」
こう叫んでだ、それぞれ右ストレートと左ストレートを放った。
BACOOOOOOOOOOOOM
効果音と共に背景が銀河となってだった、ツミクトは遥か彼方に吹き飛ばされた。
「どうだ、元ネタはリンかけだ!」
「車田先生最高だぜ!」
「その技で倒してやったからな!」
「光栄に思え!」
「名乗りは聞いてやったぞ!」
「後の手順は全部省いたがな!」
まさに戦う前に倒せ、であった。
「いやあ、ここで色々言おうと思ってたんだろうな」
「しかしそこで急襲したら勝てるんだよ」
「俺達はジャスティスカイザーだぞ」
「勝てば正義なんだよ」
こうした考えであるのだ、何といっても。
「精々あの世で後悔しな」
「俺達に負けたことをな」
「俺達相手には油断するな」
「名乗った直後もな」
勿論技の名前を言う時も変身する時もだ。
「俺達はそうした時も狙うんだよ」
「全ては勝つ為だ」
「不意打ち上等だぜ」
「勝たないと意味がないんだよ」
「貴様等、よくも大佐を!」
残された秘密警察の者達が文句を言って来た。
「汚いやり方で倒してくれたな!」
「この仇取ってやる!」
「我等秘密警察の名にかけて!」
「覚悟しろ!」
「うるせえ、悪役が格好いいこと言うな!」
「黙って俺達のボーナスになれ!」
二人は残された者達にもこう言う。
「それが雑魚の務めだろ!」
「わかったらそうなれ!」
「糞っ、大佐の仇!」
「
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ