第2話 スカサハの新たなる弟子
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ろう」
「ナルホド。百代と一子では戦闘スタイル以前に才能面で違いすぎる。それなのに自分と百代を無理矢理照らし合わせようとしてきたから、一子はどれだけ鍛錬しても勝利に繋がりにくかったのカ」
漸く納得できたのか、今まで気づけなかった自分を恥ずかしく思うルー。
「なら今後はそこを修正する事に重点を置くのか?」
「修正なんて生易しいモノで、一子のお前への長年の憧れた結果の歪さは剥がれはしないさ。だが師匠なら荒療治ではあるが出来るだろう。――――それともう一つが以前にも言った勉強だ」
「勉強か・・・。本当に今のワンコに必要なのか?」
百代は別に士郎への意見にケチを付けようとしているのではなかった。
単に、今迄の修業であれば自分も共に居てやれるが、勉強ともなれば話が別だ。勉強は兎に角嫌なのだ。
しかしそんな気持ちも士郎には見透かされている。
「義妹の応援をするんじゃなかったのか?」
「う゛」
百代の内心の考えに士郎は嘆息する。
「ともあれまずは師匠との稽古だが・・・・・・無事戻って来れればいいが」
最後の言葉は2人に聞きとられないように呟いた。
その心配されている当人である一子は、地図を片手に衛宮邸の前まで来ていた。
意外と言うわけでもないが、ワンコは士郎の家に来るのは初めてだった。
「ここよね。・・・・・・御免下さ――――」
「やぁ、待っていたよプリティ・ガール!君がシロウの言っていたミス・モモヨの義妹である努力の天才・カワカミカズコだね?」
「あっ、はい。貴方がトーマスさんですね?お姉様から聞いていた通り、じぇんとるまんさんだわ!」
天真爛漫な笑顔とはきはきとした答えに、エジソンのテンションはさらに高まる。
「ハッハッハッ!見所のあるプリティ・ガールの様だ。まぁ、此処に来たのも何かの縁、これから私と――――」
「――――お主はまだまだこれから、やる事があるのだろう」
若干暴走しかけるエジソンを、後から来たスカサハが止める。
「むぅ?・・・・・・・・・おっとそうでしたな、それに彼女はミス・アルバとの先約済みなのに申し訳ない」
「構わん。主が暴走する程度、想定内だ。――――再確認は不要だな。よく来たな娘よ・・・・・・・・・ん?如何した?」
ジェントルマン精神を発揮させたエジソンを部屋に帰らせて一子に問うが、当の本人は女性として完成されたスカサハの美貌に見惚れている。
「お姉様より綺麗な女性なんて初めて見るわ・・・」
「褒め言葉は受け入れるが、思っていること全部口に出てるぞ」
「へっ?あっ、えっ、す、すいませんでしたッ!」
「いや、慣れているからよい。それよりも名乗り上げよ」
何時まで
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