第2話 スカサハの新たなる弟子
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意気高揚しているように見えた。
「でもお姉様嬉しそうだけど、如何したの?」
「そのお2人に関係してる事なんじゃないか?」
「クリもワンコも解ってくれるか!詳しい力量までは判らないが、2人揃って壁を越えてる強さだと分かる存在性だったんだ。――――私に今まで挑戦してきた武人はごくごく一部だけで、世界は広いんだと実感させられたさ!!」
何時もの百代であれば戦う相手がいなくて困っているので、仲間やファンクラブの女子たちと戯れてストレスを解消するところだが、次々現れる実力者たちとの思わぬ邂逅や、士郎との放課後の組手に嫌でも気分はうなぎのぼり状態にあるのだった。
−Interlude−
放課後。
今朝の約束通り、士郎と百代は川神院に来ていた。
士郎が開く家庭科室を借りる料理教室以外の日は、毎回これから最初の少しの間だけ百代との組手の時間とする事に成るだろう。
少なくとも百代の精神面が成長して、彼女からこの組手をしなくていいと言う提案がされるまでだ。
因みにこの組手により、弓道部にも遅れていく事に成ったが、その当たりは今日の昼休みに百代を連れまわして弓道部員達の全員に理解してもらえるように話しまわった。
そうして現在、士郎と百代は川神院内の一角で対峙している。
そこへ、監視役の鉄心――――では無く、ルーが来た。
「師範代が如何して此処に?」
「総代は今、学長室でお客さんの相手をしているカラ、一番最初から悪いケド私が立ち会う事に成ったのサ」
「学長がですか?昼休みの最後に会いましたが、一言も聞いてませんでしたけど・・・」
「総代、忘れてたのサ」
『・・・・・・・・・・・・』
ルーにあっさり告げられた事実に士郎は溜息をつき、百代はついにボケが始まったかと不安になった。
「まあ、なんだ。気を取り直して始めるとしよう。――――言っておくが星殺しの様な火力の高いのは禁止だぞ?」
「分かってるさ!」
士郎に注意されながらも、嬉しそうに士郎に正面から突っ込んで行く百代。
そんな2人が組手を始めた頃、鉄心は学長室で唸っていた。
「むぅ」
先程帰った編入生を装った客――――マスターピースの使いから受け取った手紙の内容に、頭を酷く悩ませているのだった。
(この情報を何所で・・・?これは九鬼から内密にと言われておった、学園内でもまだ儂しか知らぬ情報の筈じゃ)
その情報とは『武士道プラン』
過去の英雄たちの遺伝子を元にクローンとして現代に復活させて、今の社会に革命を齎そうともしているのだ。
そしてその『武士道プラン』の申し子達を来月頃に、この川神学園に投入しようと言う計画である。
この情報を他勢力は勿論、特に今現在冷戦状態にあ
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