初動編
MTM:初動編 第4話「賭退(チャンス)」Bパート
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隠し通路のようなところに入ると、足元の左右に小さい照明が点き出した。
そのまま奥へ、進んでいくと広い空間が出て来た。
中にはいろんな機械やコンピューターのようなわからない機材がたくさん置いてあった。
「ところで、何のゲームをするんですか?」
天桐はアルベルトの背中を見て聞く。
「コンピューターゲームさぁ。なぁに、時期分かる」
そういうとある場所で止まった。
アルベルトはたくさんある機材の中で青いシートがかかった大きな物体の目の前に立った。
「さぁーて、使うのは、俺様が作った」
青いシートを掴み。
「このゲームマシンだ」
シートを勢い良く剥がした。
「その名もPSPだ」
青いシートの中は高さが2m位ある大きな卵状の形をしたものが2つあった。金属のフレームにコンピューターみたいなので出来ているボディに無数のケーブルが繋がっている。
その物体を見た天桐はアルベルトに
「PSPって、携帯型のやつじゃあ」
「違う。これは、PilotSystemPodだ」
アルベルトはそのマシンを手で叩きながらいう。
「俺が作った操縦席型のゲームマシンだ」
「へぇー」
「でけーな」
天桐と加埜は余り驚いていないようだ。
「言っとくが、俺様の作ったこれは、最新技術を使ったゲームマシンだ。こいつは、試作品だが、既にあるゲーム会社と提携して2年後に発売を目指している」
アルベルトは自慢しながら鼻を高くする。
「さて、このゲームのソフトはと」
アルベルトはPSPの隣にあるモニターのPCで何かをしている。
「やっぱこれだな。よし、セット」
アルベルトが何かの捜査をするとモニターに
[パンツァー・ウォー]
と表示された。
「この戦車ゲームで勝負だ」
「戦車ゲーム?」
「戦車の大会に出るなら戦車で対決ぐらい出来ないでどうする。それも本物でなくゲームで出来なきゃ」
アルベルトはそういうとPSPにあるスイッチを押し卵状のゲームマシンの横のハッチらしきものが開いた。
「さぁ、この2番に入れ。俺は1番だ」
そう言われるがまま天桐はPSPに乗り込もうとする。中を見ると座席なようなものの上にヘルメットがあったので、それを手にとってから座った。
「じゃあ、まずはシートベルトを閉めな」
突然、中からアルベルトの声がした。おそらく中にあるスピーカーからだろ。
「あぁ、分かった」
天桐は返事をすると、シートベルトみたいなのが座席の両肩と腰にあったので閉める。
「よし、次はハッチを閉める。右にある赤いスイッチを押せ」
言われた通りに押すとハッチが閉じた。
「最後にヘルメットをつけな」
言われるままヘルメットを被りヒモをした。
「よし、説明を始めるぞ」
それからアルベルトにゲームマシンの操作方法を教えてもらった。
ゲームマシン中の座
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