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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第三十四話 ツラの皮が分厚すぎるのも時には困りものです。
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歩間違えれば死ぬかもしれん戦いなのじゃ。いかなお前でも正規の軍属ではないのだぞ。そんな危険な場にいくら父親の代理と言ってもお前を行かせるわけにはいかんのだ」
「ええ〜〜!?ひどい、せっかく艦隊を動かせるチャンスなのに。私だって士官学校にちょいちょい行ったりしていろいろ勉強していますし、大丈夫ですよ」
「しかしのう・・・」
「ん〜〜〜おじいさまが私のバックアップについてきてくだされば心強いのになぁ・・・」
そう言って見せたが、実のところアレーナはマインホフ元帥の戦術指揮ぶりをさほど期待していない。ただ、そういうとこの無類のアレーナ好きの大叔父が喜ぶからそう言ったまでだ。
案の定マインホフ元帥は好々爺の顔になった。
「そう言ってくれるか!なんとも嬉しいが、儂には無理じゃ。さほど戦術眼があるわけでもなし、それに儂にもいろいろと軍務があるでのう」
「ですよね〜〜。あ、そうだ!」
アレーナはぽんと手を叩いた。
「だったら、だったら、おじいさまの名前でどなたか老練の提督、推挙してくれません?」
「む?そうじゃのう・・・」
急に言われてマインホフ元帥も当惑そうだ。はて、誰を推挙すればいいじゃろうか?
「例えば〜、メルカッツ中将はどうですか?」
ほう?!とマインホフ元帥の白眉が跳ね上がった。怒りではなく、珍しい名前を聞いて当惑したからである。ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツは古参中将として知られているが、あまり貴族らしい風貌ではない。寡黙で目立たないが、これまで堅実実のある実績を積んできている。生粋の軍人でその軍歴はアレーナが生きてきた年よりも長い。そんな人物をどうしてアレーナは知っているのだろう。
だが、とマインホフ元帥は思った。堅実なメルカッツだからこそアレーナの補佐には持ってこいの人物だろう。これが大将だったらどうしようもこうしようもなかったが、古参とはいえ、一応メルカッツはランディール侯爵家と同格の中将である。それにもともとアレーナ自身がイレギュラーな存在なのだ。事実上の討伐軍の指揮官だと思えば、大丈夫か。
さて、どうするか、とマインホフ元帥は悩んだが案外あっさりと結論は出た。ここはひとつランディール侯爵家の私兵艦隊4000隻とメルカッツ艦隊の2個艦隊を派遣するように要請しよう。そしてメルカッツ提督が事実上の指揮者として、アレーナをいただいて奮戦する。このプランを皇帝陛下に上奏することとしようと考えた。
ベルンハルト・フォン・シュナイダー少佐を伴って、メルカッツ提督がマインホフ元帥のもとを訪れたのは、アレーナがラインハルトたちと再会する前の、帝国歴484年10月1日の昼過ぎの事だった。
「わざわざすまんのう」
マインホフ元帥の良さは、たとえ目下の者であっ
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