第5話
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狼狽える梓をよそに遊希は腕捲りをして気合いをいれていた。
灯「ふふっ、械斗ならそう言うと思って、貸し出しの申請はもう済ませてあるわよ。」
械斗「流石は灯だ、仕事が早い。もしや用事はそれだったのか?」
灯「さ〜?どうでしょう?」
遊莉「あの〜さしでがましいんですが、五月過ぎても新入部員が居ないのは会長が入部テストでみんな弾いちゃうからじゃないんですか?」
械斗「仕方あるまい。それが我が部、決闘部のしきたりなのだからな。」
械斗「さ、時間が惜しい。皆、デュエル場へ。私は校内放送をしてから向かう。」
遊莉「はい。」
遊希「ウッス!」
梓「う゛〜ヤだ〜」
灯「ほらほら、梓ちゃん元気だして。行きましょ?」
〜校内〜
スピーカーから械斗の声が聞こえる。
械斗《あー、生徒会長の井瀬だ。ただいまから我が決闘部のデモンストレーションを兼ねたデュエルを行う。対戦者は【王野 遊希】対【山藤 梓】だ。場所は第二デュエル場で行う。興味のある者は是非立ち寄ってほしい。繰り返す……》
男子生徒1「聞いたか!?決闘部のデュエルだってよ!」
男子生徒2「しかも王野がやるらしいな。」
男子生徒3「おいっ早く行こうぜ!場所なくなっちまうよ。」
梓の友達1「今の放送聞いた?梓出るんだって〜!」
梓の友達2「マジ!?応援しに行こ!」
梓の友達3「あっ!待ってよ二人とも〜!」
教師1「ほぉこれまた面白そうですな。」
教師2「ちょっと我々も観に行ってみますか。ねぇ、【相模(さがみ)】先生?」
相模「まったく、あいつら。顧問の俺に相談も無しに勝手な!」
校長「まぁまぁ、相模先生。良いじゃないですか。さ、行きましょう。」
械斗の放送を聞いた生徒達や教師陣が我先にと、一斉にデュエル場へ向かう。
そのなかにいた蒼髪の少女はなにかを決心したように呟いた。
蒼髪の少女「……決闘部…か…」
〜第二デュエル場〜
ワイワイザワザワガヤガヤ
遊希「おーおー、賑わってるねぇ!」
梓「ハ〜。マジか…マジでやんなきゃいけないのか…」
遊希「なんだよ梓、さっきからウジウジして。」
梓「だってこんなことになるとは思わなかったんだもん!もっと、静かにやるもんだと思ってたのに〜!」
遊希「いーじゃねーか、今度の大会のリハーサルだと思えば。」ケラケラ
梓「アンタってほんと気楽よね…」
遊莉達は二人から少し離れたところで話していた。
遊莉「なんだか梓の様子が…。やっぱり例のアレですかね?あんまり乗り気じゃないみたい…。」
械斗「ああ。山藤は極度のアガリ症だからな。これだけの大人数に見られながらだとやはりキツいみたいだな。」
灯「そうね
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