暁 〜小説投稿サイト〜
ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第三十三話 貴族って本当に何様なのです!?
[6/6]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
けではない。その麾下には当然私兵がいる。そしてその私兵は民衆なのだ。その私兵には家族がいるのだ。
「キルヒアイス、俺は絶対にそんなことはしないぞ。自らの政略・戦略のために民衆を犠牲にするなど、あってはならないことだ。覚えているか?キルヒアイス」
ラインハルトはキルヒアイスに今度は懐かしむような顔を向けた。
「俺たちが小さいころ、イルーナ姉上とアレーナ姉上に色々歴史を教わったな。その中で、民衆を犠牲にした為政者は皆惨めな最期を遂げている事実があった」
「はい」
「だが、俺はそれ以前に二人の思うところに共鳴したな。『為政者は民衆の上に立つ、だがそれは己の地位と実力がそうさせたのではない、民衆からの信頼とそれにこたうるべき責任によってだと。』その通りだ。何のために民衆がルドルフを選んだかわかるか?それは彼が停滞する銀河連邦を改革し、よりよい高みに導いてくれることを期待してだ。もっとも、それは無残に打ち砕かれたがな」
「ラインハルト様!」
「心配するな、キルヒアイス、ちゃんと盗聴は確認してある。ともかくだ、俺は今後何百万の将兵を死なせることになるかもしれないが、何百万の民衆を無為に殺すことはしない。お前の前で誓う」
「はい、ラインハルト様」
キルヒアイスは真剣にうなずいた。これこそがラインハルトの、そして彼自身も目指すところでもある「皆が安心し、幸せに暮らせる社会」のための一歩だと信じて。
一連の事実をキルヒアイスは正確にアンネローゼたちに説明した。
「・・・・というわけです。ラインハルト様は近々バーベッヒ侯爵討伐部隊に編入されることになります」
「お前もだぞ、キルヒアイス」
キルヒアイスは少し困ったような笑身を浮かべた。
(軍の勤務として、いつまでも、私とラインハルト様が一緒にいられること自体、稀有なことなのだが。)
「へぇ?でも准将じゃあ、まだ討伐軍の指揮官にはなれないでしょ?誰の下に就くのかな」
アレーナの質問に、
「そこまでは・・・・」
そこまではラインハルトもキルヒアイスも知らない事だった。近日中にその人事が届く。そして、その人事を見てラインハルトもキルヒアイスも驚愕することになる。
なんと、討伐軍の指揮官は、ほかならぬアレーナ・フォン・ランディールだったのだから。
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ