機動戦艦ナデシコ
1373話
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ネで周囲を警戒しているから、何かあったらすぐに対応出来ると思う」
この会話は当然木連側でも聞いているし、恐らくニヴルヘイムの方でもグリューノ達に聞かせている筈だ。
つまり、半ば牽制の意味合いが強い。そして……
『あら? どうやら援軍のお出ましね』
マリューの言葉と共に、何機もの機体がシロガネのレーダーでも確認出来た。
だが、シロガネのブリッジにも、そしてニヴルヘイムのブリッジにも緊張感はない。
……いや、ニヴルヘイムのブリッジにいるのはマリューだけだから、緊張感も何もないと思うんだけどな。
ともあれ、こちらに近づいてくる機体についてはみなづきの方でも当然確認出来ていたのだろう。マリューとは違う映像モニタの方から、草壁が説明を求める視線を向けていた。
「落ち着け。こちらに向かってくる機体は、火星で活動していたシャドウミラーの機体だ。今回の会談に際して、護衛という事で呼んでおいただけだ。……それに」
チラリ、と改めて映像モニタの方へと……具体的には、草壁の後ろで待機している白鳥、月臣、秋山、高杉の方へと視線を向けて口を開く。
「ゲキガンガー好きのお前達にとっては、結構嬉しい事かもしれないぞ?」
その言葉の意味を一瞬理解出来ないような様子を見せた草壁達だったが……
『これは……これは、この機体はっ! 草壁中将、これをご覧下さい!』
タイミング良くみなづきのオペレーターだろう木連兵士の声がモニタの向こう側に響き渡る。
やっぱりな。木連にとってゲキガンガーは聖典。であれば、当然特機の類には大きく反応する筈だと思っていた。
『なぁっ! こ、これは……』
白鳥の声が周囲に響き、続いて他の面々もそれぞれが驚愕の声を上げる。
そこに混ざっているのは、間違いなく喜びの色。
まぁ、ゲキガンガー好きにとって特機というのは色々と込み上げてくる思いがあるのだろう。
もっとも、シャドウミラーの特機というのはどれも悪役顔に近い。
角や棘が多いというか……
それでも喜んでいるのは、それだけ特機に対する思いが……いや、想いが強いのだろう。
ちなみにこうして見た感じでは、一番人気がないのがヴァルシオン改。……実際この機体は、DC戦争におけるラスボスのビアン・ゾルダークが開発した機体だしな。
改ってなってるわりにはデチューンというか、量産型というか、そんな感じだが。
それでもビアンが使っていたヴァルシオンを見ていなければ、これがデチューン版だと分からないくらいの迫力がある。
そして可もなく不可もなく……人気の真ん中なのが、エキドナの乗るヴァイサーガ。
ちなみに、本来であればエキドナは火星担当じゃなくてホワイトスター担当……具体的には、技術班の鎮圧とか監視とかそっ
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