機動戦艦ナデシコ
1373話
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う事か。
……死んだとしても、死体くらいは残っていてもいいと思うんだが……その辺はチューリップを使った転移の謎といったところなのだろう。
木連が無人兵器のみを地球に送り込んでいたのは、つまりそういう理由もあった訳だ。
勿論木連の軍人が死なないようにしているというのが最大の理由なのだろうが、それでも1人や2人は的確に指示をするために地球に向かっても良かった筈だ。
その辺に関しては、俺も純粋に疑問に思っていたんだが……まさかそんな理由があるとは思わなかった。
もし木連の人間が火星や地球に行くのだとすれば、転移等を使わないで普通に宇宙空間を移動する必要がある。
それでも片道数年とか、そんな馬鹿げた時間が掛かる訳ではない以上、そのくらいはやっていそうではあるが……ともあれ、今回の火星で行われる会談にはどうあっても間に合わないのは確定している。
それを解決するのが、シロガネのシステムXNな訳だ。
この世界の転移システムとは違い、何の制限もなく安全に転移出来る。
まぁ、この世界の転移システムは時間移動の要素も兼ね備えているから、純粋な転移システムとは呼べないのかもしれないが。
そういう意味では、この世界の転移技術も色々と技術班にとっては興味深い代物ではある……という事か。
そんな事を考えてる間にもナタルは次々に指示を出していた。
そしてシロガネのシステムXNにより光の繭のような転移フィールドが生成され、みなづきとシロガネを包み込み……
「転移」
その言葉と共に、2つの艦は気が付けば火星に存在していた。
『なっ、こ、これは!?』
草壁の驚愕の声が通信モニタ越しに聞こえてくる。
いやまぁ、その気持ちは分からないでもない。先程まで木星にいたのが、気が付けば火星にいたのだから。
それとも、ここが火星だと気が付いていなかったりするのか?
うん、それは普通にありそうだ。
『ア、アクセル代表。ここはもしかして……』
「ああ、お前の予想通り火星だ。ただ、会談相手の連合軍と連合政府の連中はまだ来ていないな」
ニヴルヘイムのような機動要塞が姿を現せば、すぐにでも理解出来るだろう。
……まぁ、ミラージュコロイドやASRS辺りを使えば、見つけるのは難しいかもしれないが。
けど、俺達に対してそんな真似をする必要があるとは思えない以上、純粋にまだ到着してないんだろう。
ちなみに、今回の会談自体は火星のネルガル研究所……いや、元ネルガル研究所にシャドウミラーが作っている基地の中で行われる事になっている。
まさか、こんな事でこの基地を使うとは思ってなかったけど、エザリアの狙いを聞かされては断る訳にもいかない。
『アクセル代表、あの建物が……?』
シャドウミラーの基地を見
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