暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Air 〜覚醒、純白の翼〜
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その想いが、今ここに、彼の復活という奇跡であらわされた。


「往人さん・・・往人さん!!!」

「観鈴・・・よくがんばったな・・・」

「もういなくならないでぇ・・・」

「泣くな泣くな(ペシッ)」

「が、がお・・・」

「それやめろって」



離れたところのその軌跡を目の当たりにし、「奴」の顔がギシリと歪んだ。

「最主要人物の復活・・・ターゲットが戻ってきた!!!」

地面に倒れる蒔風を放って「奴」が国崎に突っ込む。

しかし、蒔風の発動のほうが早い。

「いけ・・・純白の」


【Air】-WORLD LINK- 〜FINAL ATTACK〜


国崎、美鈴、晴子に迫る「奴」

だが、それが届くことはなかった。


「往人さん・・・私ね、翼・・・見つけたよ!!!」

バッサァ!!!

観鈴の背中に翼が現れる
その色は純白。汚れなき白。

「綺麗じゃないか。見てたぜ。呪い、なくなったんだっけ?」

「うん。蒔風さんのおかげ」

「そうか。じゃあ、お返ししないとな」

「うん!!観鈴ちん、いっくよーー!!」


ドバァ!!!


観鈴の背の翼が荒れ狂う。
翼の先端から衝撃波が飛び、辺り一面をなぎ払っていく。

「奴」の体も消し飛ぶ。


「なぐっ!!!ごおおお!?ごれはああああ!!!!!」


それでもなお突き進もうとする「奴」
そんな「奴」に、観鈴は優しげに言った。

「私の翼はね、純白。共鳴するのは、人を想う・・・愛情だよ!」

ドバァァァァア!!!!!


あと一歩で国崎まで届くはずだった手が消し飛び、「奴」自信も後方に飛ばされる。

そして空の彼方にまで飛び去り、塵になって消えた。




「・・・・蒔風さんは!?」

「そうだ・・・蒔風!!!」

観鈴と国崎が蒔風に駆け寄る。

「大丈夫か!?」

「大丈夫に、見えるなら・・・眼科、行け・・・・」

「酷い怪我・・・・そ、そうだ!!」

「どうした、観鈴」

「今ならできること、わかるんだ」

「え?」

「んっ!!!(ポアアア・・・・)」

蒔風を優しい光が包む。


「これは・・・翼人としての力か・・・まいったな。まさか聖人タイプとは」

「聖人?」

治癒されながら蒔風が答える。
どんどん怪我が治っていっている。

「ああ。治癒が得意な奴のことさ。聖人タイプはただえさえ少ないし、いたとしても力はそこまで強くない。まして翼人のだなんて今までいたかどうか・・・・」

「えっと・・・?」

「つまりお前は凄いってことだ」

「あ、ありがとうございます」


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