第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
Air 〜没死、必死、決死〜
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世界を造り変えたい。
そして皆が笑えるような新しい世界に。
その想いだけ
それしかなかった
それしかないから他の犠牲など気にも留めない。
新たな世界しか見ない。
その過程で流される涙、悲しい想い、怨嗟の叫び。
そのすべてなど、どうでもいい。
ましてや主要人物のなど
「奴」の手が観鈴の目に触れようとするまで、あと三ミリ。
ドッブア!!!!
「スーパーライダァーー、月面キィック!!!!!」
ドゴオ!!!!
その背後で蟻地獄の中心部が噴水のように噴き上がり、そこから銀色のライダーが飛び出した。
仮面ライダースーパー1に変身した蒔風が、そのまま「奴」に向かってキックを仕掛ける。
「奴」が振り返り、その腕がキックを受け止め、後ろに流す。
蒔風はそのまま観鈴の元に着地し、彼女を抱えて晴子の元に届けた。
「お母さん!!!」
「う・・・観鈴?」
「大丈夫ですか!?」
蒔風が晴子に呼び掛ける。
「あんた・・・蒔風って言ったっけ?あんたなん?」
外見がスーパー1なので、晴子が恐る恐る聞く。
それに蒔風が答えた。
「そうです。玄武は?」
蒔風の声がしたので安心し、晴子は言った。
「「奴」に吹き飛ばされて・・・海に」
蒔風が海のほうに視線を向ける。
「・・・・大丈夫でしょう、あいつなら」
そう言いながら変身を解く。
「引き続きここにいてください、絶対に」
蒔風が「奴」に向かう。
「んん?なんで出てこれた?・・・ああ、そういや、スーパー1は・・・」
「そういうこと、だ!!!」
蒔風が「奴」に向かって駆けだす。
蒔風があの蟻地獄を抜け出せたのはひとえにスーパー1の能力のおかげだ。
仮面ライダースーパー1は本来宇宙開発用のサイボーグだ。
ゆえに、無重力までは無理だとしても、重力操作はお手の物である。
それによって重力を軽減させ、蟻地獄を一気に抜け出せたのだ。
バッキ!!
「一気にあんだけのライダーと出会っといてよかったぜ!!」
「能力だけかよ。たいした事ねえな」
バゴゴン!!!
ズッシャァ!!!
蒔風が地面スレスレに右で回し蹴り、「奴」の左足を払いにかかる。
それを「奴」が足をあげてかわし、踏みつけようとする。
それをさせる蒔風ではない。
両手を地面につき、逆立ちするような勢いで左足で蹴りあげる。
そのまま逆立ちしたまま足を広げ、カポエイラのように蹴り攻める。
ガガッ、ガッガッガッ、ゴガガガガガ!!!
蒔風の額に汗がたまっていく。
それに対して「奴」は涼しげな顔だ。
迫る攻撃を受け止めるだ
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