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子虎迷走記
第6話 気付いた心、互いの始まり 前編
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教えてあげられるけどこの世界の事については無理だから。

ミスミは閉ざされた世界であるこの島もいつまでもそのままではないと思っていた所に俺達が来た。

いずれもっと多くの人間がこの島に訪れるであろう。その時に島を担うのはスバル達だから、過去のような戦を繰り返す事のないように、この世界の事を知って欲しいようだ。

頼まれたレックスは、考えさせてくださいと答えたのだが、いきなりこんのォ……バカタレがァァッ!!と怒鳴り声が響いた。

み、耳がビリビリす、る……

「だ、大丈夫?ユエ?」

大丈夫じゃねーよ……鼓膜が〜……

その後レックスは俺の耳に大ダメージを与えた爺さんに連れて行かれ、俺はミスミに捕まって膝の上に乗せられ撫でられ続けた。



「ユエ殿はほんに良い毛並みじゃのう」

「ゴロゴロ」

途中から猫のようになっていた俺だ。



のどの下撫でられると勝手にゴロゴロのどが鳴るんだよ!

き、気持ち良かったとかじゃないんだからね!





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