第3章:再会、繋がる絆
第50話「次元犯罪者を追って」
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を返せてないじゃない!?
「まぁ、式姫...使い魔としてなら、付き従ってるのも間違いじゃないわね。」
「かやちゃんの場合は、付き従うというか、慕っているよね。」
「ばっ...!そ、そういう訳じゃないわよ!」
...つい反射的に否定してしまったけど、その通りなのが恥ずかしい...!
「...なら、どうしてあいつの間違った行為をそのままにしている!」
「間違った行為?」
優輝が客観的に見て間違っている事なんて...あったかしら?
「...なんの事よ?」
「あれかなぁ...?雪ちゃんが死んじゃった時の...。」
「ああ、あれね...。あれは確かに間違っていたわ。...結局、私達では止められずに緋雪のおかげで収まったんだけど。」
でも、この様子じゃあ、彼の言っている事と私達の言っている事は別のようね。
「まさか、お前らも洗脳されてるのか...?」
「洗脳?それこそありえないわ。」
優輝の性格を、人柄を...そして苦悩を見てきたからこそ、それは断言できる。
優輝は、決して人の心を操ったりなんてしないと。
「嘘だ!現に緋雪はあいつに対して妄信的になっていた!あれが洗脳されていないのなら、なんだって言うんだ!」
「...あんた、何勝手な思い込みをしているの?」
緋雪が妄信的な所も理解できない。
優輝と同じく、緋雪も私達はよく見てきた。
...あの子は、寂しがり屋で、それでも純粋な良い子だった。
そんなあの子が妄信的になっている所なんて、私達は見た所がない。
「司さんがあいつと仲良くしてるのも、きっと洗脳されているからなんだ...!」
「(...ねぇ、もう相手したくないんだけど。)」
「(無視したって絡んでくるよ。多分。)」
目で葵とそんな会話をする。
すると、そこで自分の中で結論に至ったらしく、変な事を口走り始めた。
「そうか...二人も洗脳されてるんだな...!待ってろ、今解放して...!」
「いい加減にしなさい。さっきから洗脳洗脳って...。」
「そっちのが本当に人を洗脳してる癖に、何言ってるんだろうね。」
呆れてそうとしか言えなかった。
優輝から聞いたり、他の人達を視た限り、どう見ても彼の方が洗脳をしている。
優輝曰く、無自覚に異性を魅了するらしいけど...。
「目を覚ませ!二人だって、転生者なんだろう!?なら、あいつの洗脳に負けるな!」
「....“転生者”?」
記憶にない単語ね。“転生”とかなら聞いた事はあるけど。
「(多分、輪廻転生と関係あるのだけど...閻魔...はともかく、夜摩天からもそう言う事は聞い
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