暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第50話「次元犯罪者を追って」
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シュラインが投影していたジュエルシードの座標を思い出す。
  21個のジュエルシードを示す光点と、もう一つ小さな光点がど真ん中にあった。
  あの時は現在位置を示しているのかと思ったが、あれも実は残り一つのジュエルシードの位置を示しているのでは?
  そうだとすれば、余計にシュラインの中に収納されている可能性が高い。

「(...だとしても、それでどうして調子が悪い?)」

  シュライン自体に異常はなく、外的要因としてジュエルシードが関わっているのであれば、なぜシュラインはそれを対処しようとしない?
  それに加えて、あの21個以外のジュエルシードは変質していないはずだ。
  なら、なんで“調子が悪い”などと、マイナスの効果が...。

「(...いや、“対処できない”のか...?)」

  何かしらの理由があり、シュラインでは、司さんでは対処できない。だから収納したままで放置するしかない。
  もしそうであるならば、その原因は....。

「優輝君?」

「....っ、ごめん。考え事してた...。」

  ....深く考えすぎだ。確証なんて、どこにもないのに。

「(今は目の前の事...だな。)」

  とりあえず、あの次元犯罪者をどうやって逃げられないようにするかが先だな。







       =椿side=



『次、出すよ!』

「ええ!」

  葵が魔力弾を出し、素早く動かす。
  それを、私は空中で回避しつつ、正確に射抜く。

「...ふぅ。」

『お疲れさまかやちゃん。』

「これで飛行に関して不安はなくなったわね。」

  私達式姫には飛ぶ機会も方法も限られていたため、少し慣れていなかった。
  だけど、さすがに慣れたのか、もう完全に克服していた。

『ところでかやちゃん...。』

「分かってるわ。....隠れているのは分かっているの。出てきなさい。」

  休もうとして、私達を覗いていた気配にそう言う。
  ...出てきたのは...織崎神夜。

「...優輝と離れて、機会が回ってきたって所かしら?」

「.......。」

  今まで彼と関わる時は、決まって優輝が傍にいた。
  今回は偶々別行動しているので、今の内に接触しておこう...って感じね。

「...二人は、なんであいつに付き従う?」

「別に付き従っている訳じゃないわよ。私は優輝に恩があって、新しい主として家も使わせてもらって....あら?」

「それ、付き従ってるどころか、凄くお世話になってるよ。」

  いつの間にかユニゾンを解除している葵がそう言う。
  思い返せばそうだったわね。
  ...って、優輝にあまり恩
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