第3章:再会、繋がる絆
第50話「次元犯罪者を追って」
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ライン・メイデン”...それが私の名前です。〉
「...それが本当だとして、君はどこまでジュエルシードについて分かる?」
シュラインの言い分に、皆驚いて言葉を出せないようだ。
そこで、僕が気になった事を問う。
〈本来の性能と使用用途、出自。そして大まかな座標が分かります。〉
「全部、説明してくれるか?」
〈いいですよ。少々、長くなりますが。〉
リヒトに記録するよう指示しておき、シュラインから話を聞く。
〈―――以上です。〉
「......。」
とりあえず、性能・使用用途、出自について聞き終わる。
まとめると...。
・本来は願いは歪まず、内包する魔力で実現可能な事象を引き起こす。
・願いを歪めるようになったのは、あの21個のみ。
・用途は災厄など、人に害を為すモノから護るのが主。
・ジュエルシードを正しく扱えるのは、天巫女という一族のみ。
・ジュエルシードは遠く離れた次元世界にて、天巫女によって生み出された。
・遺跡で発見されたのは、その世界から移動し、変質したジュエルシードだった。
・ジュエルシードの本質は、司さんの持つ“祈りの力”と同じ。
....こんな所か。
「...ジュエルシードの大まかな位置の前に、その“天巫女”っていうのは...。」
〈...マスターのように“祈祷顕現”という能力の持つ女性の一族です。〉
祈祷顕現...あの祈りを具現化する力か...。
「ま、待って!じゃあ、私の両親は....。」
〈どちらかが天巫女の血を引いているのです。天巫女の一族はかつて、災厄によって世界を滅ぼされないために、3個のジュエルシードで災厄ごと世界を移動し、21個のジュエルシードで災厄を討ち祓い、残り一つと私で、おそらくこの地球に流れ着きましたから。〉
またもや驚愕の事実だった。
さすがに、驚きなれたのか、皆はもう固まる事はなかったけど。
「...“おそらく”って事は、確実ではないのか?」
〈はい。当時の天巫女を転移させた後は、私はずっと次元を彷徨っていましたから。〉
....この短時間で色々と壮大な事を知ったな...。
まさか、ジュエルシードと司さんの一族にそんな関係があったなんてな...。
「...話が逸れてしまったな。シュライン、さっき言ってた通り、ジュエルシードの大まかな位置を教えてくれないか?」
〈わかりました。〉
クロノの言葉に、シュラインは淡い光を放つ。
皆に見せるために、位置データを投影するように映し出される。
〈....大体、二つ次元世界
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