第3章:再会、繋がる絆
第50話「次元犯罪者を追って」
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聞くと、本人が得意げに言っていたらしい。
「...奴の目的..というよりその過程だな。奴は、ジュエルシード全て集めるつもりらしい。」
「全て...?21個が全てではないの?」
ジュエルシードについて大きく関わっていた経緯のあるプレシアさんが聞き返す。
「はい。....奴は、少なくとも後三つはあるような口ぶりをしていました。」
「そんな馬鹿な!?ユーノは21個しか発見していなかったぞ!?」
以前にユーノから話を聞いたのだろうか、織崎がそう主張する。
「僕にも詳しくは分からない。...だが、奴は残り三つの場所を知っているようだった。」
「その場所に向かった可能性が高い...だけど場所が分からない...か。」
やばいなぁ...完全に後手に回っている...。
「....重要なのは、ジュエルシードの使用目的。」
「...碌なものではないだろう。奴の表情がそれを物語っていた。」
奏の言葉にクロノが苦虫を噛み潰したような表情で返す。
あっさり逃げられた事を根に持っているのだろう。
「くそ...!奴が行動してからでは遅いのに、ジュエルシードが発動しない限り、捕捉するのは困難を極めている...!どうすれば...!」
大人しく行動しだすのを待つしかない状況に、クロノが頭を悩ませる。
それらを見守っていたリンディさんも、今では思案顔だ。
...かくいう僕も、何もいい案は浮かばない。
ジュエルシードは完全に封印しているらしく、誤作動で発動する事はない。
だから、どうしようもない状態なのだ。
「(どうする。なにか案はないか...なにか...!)」
〈―――25個、です。〉
「.....えっ?」
突然、響いた声に司さんが反応する。
皆も、司さん...いや、司さんの首元にあるシュラインを見る。
〈...ジュエルシードは全部で25個です。〉
「....どうして...シュラインがそれを...?」
あまりに唐突すぎて、司さんは途切れ途切れに聞く。
〈本来であれば、あのように歪み、変質してしまったジュエルシードは封印されておくべきでした。ですが、そうも言っていられなくなったので、少しばかり進言を。〉
「いや、そう言う事じゃない。シュライン、なぜ司のデバイスである君が、ジュエルシードの正確な数を断言できる?」
訝しむように、クロノはシュラインにそう言う。
...それより、直接ではないけど視線を集めている司さんがちょっと不憫...。
〈...元々、ジュエルシードと私は共にある存在でしたから。...ジュエルシード管制デバイス“シュ
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