第3章:再会、繋がる絆
第50話「次元犯罪者を追って」
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...........。」
洞窟から少し離れてるため、中からの声は聞こえない。
だからこそ、緊張し、待機している時間が途轍もなく長く感じられる。
「(...状況は...クロノが拘束に成功しているな。...だけど、この落ち付き様は...?)」
霊力で中の様子をレーダーのように探り、状況を視る。
ついでに、魔力の質も覚えておく。後で必要であればリヒトに登録しておくか。
『っ!?すまない!取り逃がした!!』
「『なっ!?こっちでは捕捉してねぇぞ!?』」
突然のクロノからの念話...その内容に思わずヴィータが言い返す。
「『...霊力で探知してたけど、その場からいきなり消えたのを確認した。』」
『...やはりロストロギアの力か...くそっ、油断した...!』
心底悔しそうなクロノ。...確かに、絶好のチャンスと言えたからな...。
『...一度、アースラに戻ろう。奴の目的の一端は知れたからな。』
「『了解。』」
クロノが出てくるのを待って、僕らはアースラへと戻った。
アースラに戻った後は、会議室にて一端情報の整理を行う。
「...転移系ロストロギア“メタスタス”...。事前にあった情報通り、少ない魔力で転移するのは分かった。...だが...。」
「あまりに早い。発動した瞬間には転移していた...だな?」
「ああ。...危険性が少ないと、僕が油断していた落ち度だ。...すまない。」
クロノはそう言って頭を下げる。
「だ、大丈夫だよクロノ君!また探し出せば...!」
「数ある次元世界の中からたった一人...それも転移系のロストロギアを持っている犯罪者を探し出すのは、困難を極めるんだ。...それこそ、砂浜の中から真珠を探し出すように。」
「っ....。」
なのはがフォローを入れようとして、失敗する。
...確かに、管理局ですら把握しきれていない次元世界の中から探し出すのはな...。
「...クロノ、一応奴の魔力の波長データを渡しておく。これで少しは足しになるだろう。」
「...助かる。」
...だが、これでも焼け石に水だ。あまり大した効果はないだろう。
「じゃ、じゃあ、もう探し出すのは...。」
「いや...いくらかは絞り込める。だが...。」
司さんの言葉に、クロノはそう返す。
だが、その次の言葉を言いよどむ。
「...少しでも情報はあった方がいいぞ?」
「...そうだな。奴の目的、その一端を話しておこう。」
そう言ってクロノは一度悔しさを引込め、真剣な顔になる。
ちなみに、どうやって知ったのかと
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