アクノロギアvs.イグニール
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ッ
地面を抉り取ったその中から、漆黒の翼を広げ咆哮をあげるアクノロギア。その体には、傷ひとつついているようには見えない。
「なっ・・・」
「そんな・・・」
「効いてない!?」
「ウソでしょ〜!?」
あれだけの炎を食らったにも関わらず、まるで何事もなかったかのようにピンピンしているアクノロギア。その姿に少年たちは驚愕する他なかった。
アクノロギアは翼をばたつかせると、炎の竜がいる高さまで一瞬のうちに飛び上がっていく。それに対し、炎の竜もやる気満々の様子だ。
「ねぇ、ナツさんとあのドラゴン・・・何か話してない?」
「え?」
すると、シリルが炎の竜とその手の中にいるナツが何かを話し合っているように見えるらしい。遠くて俺にはわからんが、シリルが言うんだからおそらく間違いないだろう。
「あ!!」
「投げた!!」
「「「「はっ!?」」」」
しばらく二人が会話をしていたと思われる時間が過ぎると、シリルとウェンディがそんなことを言う。よく目を凝らしてみると、確かに炎のドラゴンの手に握られていたはずのナツの姿がない。
「もしかしてあのドラゴンって・・・」
どこかに向かって投じられたナツを見て、シリルが顎に手を当て何かを考え始める。彼はわずか数秒ほどしか考えていなかったのだが、何やら結論に至ったらしく、炎のドラゴンが青年を投げた方向を真っ直ぐに見据える。
「俺、ちょっと聞いてきます」
「はっ!?」
あまりに唐突にそんなことを言われたので、何のことを言っているのかわからなかった俺は思わず間抜けな声を出す。
「ナツさんから色々聞きたいことあるんで!!ウェンディとラクサスさんをお願いします!!」
ペコリと頭を下げたシリルはそう言うと、すぐさま目的地に向かって走り出す。
「おい!!シリル!!」
「待て!!」
俺とドランバルトが彼を呼び止めようと叫ぶが、少年は聞こえていないのか・・・いや、たぶん気付いていないフリをしてそのまま見えなくなってしまった。
「っざけんなあいつ!!」
ラクサス頼むって・・・あいつがこいつ動けなくしたんだろうが!!責任もって最後まで付き合えよ!!
「落ち着いてください!!カミューニさん」
「そうよ、ここはシリルに任せましょ」
「僕たちはラクサスくんを運ばないと〜」
苛立ちが頂点に達しようとしていた時、ウェンディとシャルル、セシリーにそう言われ、なんとか怒りを納める。
「後でなんかやらせる。絶対ぇやらせる」
この借りを返す何かをシリルにやらせようと決意した俺。んで、これからどうするんだっけ?
「ドランバルトさん!!急いでウォーレンさんのところに行きましょう!!」
「あぁ。わかった」
さっきからちょいちょ
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