アクノロギアvs.イグニール
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スター代わりにして、空中戦を繰り広げるドラゴンたちに飛び付こうとしているのだ。
人間のそれとは思えないほどの跳躍力でアクノロギアに対峙している炎のドラゴンに飛び乗るナツ。その炎のドラゴンとナツは知り合いなのか、何かを言い合っているように見える。
「ナツさん、何してるの?」
「あんなところにいたら危ないじゃん!!」
ただ、彼が飛び込んでいったのは戦場のど真ん中。それも明らかに人間の域を越えているものたちの元にやって来ているため、仲間であるウェンディとシリルは不安でしょうがないといった感じである。
オオオオオオオオオッ
問答し合っている炎のドラゴンと火竜。それを見たアクノロギアは、助走をつけ再び体当たりに動く。
「やかましい!!」
おそらくナツに対して向けられた言葉なのであろう。炎のドラゴンはそう声を荒らげると、アクノロギアの体当たりを間一髪で回避する。
その際宙に体の浮きかけたナツを、そのドラゴンは手を大きく広げ、鷲掴みにする。
「「ナツさん!!」」
「握り潰される!?」
「うわぁぁぁ!!どうしよう〜!?」
ドラゴンの手にガッチリとボールドされた火竜を見て悲鳴をあげる女子四名。だけど、別段大した問題点はないのではないだろうか?
「いや、大丈夫だろう」
「あぁ、心配するこたぁねぇよ」
「「「「え?」」」」
心配している四人にドランバルトと俺がそう言う。たぶんあのドラゴンは、ナツが落ちそうになったのを拾い上げただけなんだ。ただ顔が怖いから、危ないように見えているだけであって。
オオオオオオオオオッ
そんなことを考えていると、空から大きな咆哮と共に、アクノロギアに地を焼き消すほどの威力を秘めた炎のブレスが放たれる。その力は絶大で、アクノロギアは一瞬のうちに炎に包まれていた。
「す・・・すごい・・・」
「なんて威力なの・・・」
滅竜魔導士のそれを遥かに上回るドラゴンのブレスに、シリルとウェンディは驚いて呆然としている。その熱は、遠く離れている俺たちにも届くのではないかというほどだ。
グアアアアアアアアッ
なおも吹き付けるドラゴンの炎。それをまともに食らっているアクノロギアは、悲痛な叫びを上げている。そして・・・
ドゴオオオオオン
けたたましい爆発音とともに、アクノロギアは地面へと叩き付けられた。
「アクノロギアを・・・」
「た・・・倒したの?」
以前自分たちが敵いもしなかった相手を一瞬で蹴散らしたように見える炎のドラゴン。シリルもウェンディも、それを見て言葉を失っている。
「いや」
「まだだ」
だが、彼女たちの期待は外れてしまう。
オオオオオオオオオ
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