7.父は鼻の下を伸ばし、母は乙女に戻る
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や”って書いてあるだろ? うちの婆様、まやって名前だからさ」
「……」
え……なんだこの感覚。なんかすごく置いてけぼりを食らってる感じだ。三人とも顔を見合わせて難しい顔をしてるし……だいたいなんで三人ともうちの婆様を一発で見分けてるんだ? そしてなんで婆様の若いころの姿を知ってるんだ?
「かずゆき」
「ん?」
「えとね。この前かずゆきに秘書艦の話をしたでしょ?」
「したね」
レベルキャップを開放した子を見てみたくて探し当てたけど、鈴谷に『今はやめてあげて』って言われた時のことだろ? よく覚えてる。
「その時に言いそびれたんだけど……提督とケッコンした子、摩耶って子なの」
「え……」
「しかもね。この写真に写ってるかずゆきのおばあちゃんにそっくりなんだ」
「……マジで?」
「うん。マジ」
台所からは、『ちょっとあなたッ! 那智さまのグラスを綺麗に洗って!! 曇り一つ無いようにしっかり磨き上げるのよ!!』『やかましいわッ! 俺は今妙高さんのおちょこを洗うのに忙しいんじゃ!!』という夫婦漫才が響いていた。
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