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が覚えてろよクソガキ!次に会う時こそテメェの最後だ??」
そう言ってオータムって野郎は壁を突き破って夜空へと逃げて行きやがった。
たく、解ってねぇな。進歩のねぇ限り俺は倒せねえ事を……
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奴が消えたのを確認した俺は“雨夜”を解除して、その場は入った時と同じ状態に戻った。
「お前は……」
白夜「ん?」
逃がしはしたけど一応目的を達成した俺はサッサと退散しようとしたけど、それはある女の声で止められた。
「兄さん…兄さんなのか??私だ!私を覚えて無いのか??織斑 千冬の妹の織斑 マドカを!」
白夜「??」
マドカ、何でマドカがここに居んだよ!確か昔の俺と織斑 千冬を捨てた親父達が連れてったマドカが??
……けど何れにしても…正体を知られたとはいえ、殺すわけにもいかんな……
白夜「悪いがマドカ、俺は過去を捨てたんだ。俺とお前は今や他人でしか無い」
マドカ「そ…そんな__」
白夜「けど代わりに、お前を姉の…織斑 千冬のところへ案内してやる。ここにいたら大変だ」
マドカ「解った。けど出来れば、出来れば“兄さん”とだけ呼ばせてくれ!お願い!」
兄さんか……まあそんなら別にいいだろな……
白夜「解った、呼ぶだけなら構わねぇよ。とにかく行くぞ」
マドカ「ああ……だがチョット待ってくれ、身支度がしたい」
白夜「解ったよ」
それから数分後、支度を済ませたマドカを連れてその場から離れた。
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翌日。メディアでは“白夜の奇襲で〈ファントムタスク〉が事実上の壊滅”と報じられ、マドカは俺に対して尊敬の言葉を呟いていたけど、俺は構わず偽造ビザと偽造パスを駆使して飛行機に乗ってアメリカを後にした。
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飛行機に乗って半日くらいで日本の空港に到着。それから電車とタクシーを乗り継いで、俺の…いや昔の我が家に到着したのは夜の7時過ぎだった。しかも家の明かりが点いていて織斑 千冬が帰っているのは明白だった。
家のインターホンを鳴らしてマドカの帰りを伝え、千冬は玄関のドアから勢い良く外に出て来たけど、俺は還るつもりは無いから千冬が出て来たと同時に闇に紛れてその場から離れた。
その後聞こえたのは、また消えた事を悲しむ千冬とマドカの泣き叫ぶ声だけだった。
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