第12話 方針決め
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、土地勘が一切通用しない所に居るということ。頼れるのは、先の遠征で手に入れた海図と、妙高達が海域を偵察して手に入れてくれたという情報。遠征に出て海図を手に入れることが出来て幸運だったし、妙高達に偵察に行ってもらって早急に周辺の情報を集めてもらうという判断も正しかったと思う。
そして、ここにきて問題なのが俺自身ワンピースのストーリーをボンヤリとしか思い出すことが出来ない、という事。何故ボンヤリとしか知らないのか、記憶喪失している俺には分からない事だった。所々は記憶にあるのに、おおよそしか分からなくて中途半端な原作知識だった。
その中途半端にしか知らない理由は、原作を途中までしか読んでいないからなのか。それとも、記憶喪失だという症状と同じように、本来持っていた俺の記憶から消えてしまったからなのか。とにかく、作品自体は知っているけれど内容を詳しくは知らない、という状況が今の俺だった。
自分が持っている原作の知識を思い出して、整理すると次の通りだった。
主人公の名前は、モンキー・D・ルフィでゴムゴムの実という悪魔の実の能力者。仲間には、剣士のロロノア・ゾロ、狙撃手のウソップ、航海士のナミ、コックのサンジ、船医のチョッパー、考古学者のニコ・ロビンの7名が居る。
覚えていると言えるストーリーの最後は、空島と呼ばれる宙に浮いている島に行ったルフィ海賊団が、ゴッドエネルと呼ばれる雷を操る悪魔の実の能力者を倒したという所までだった。
その後の話について、かなり記憶が曖昧になっている。思い出せる範囲で思い出してみると、確かルフィ海賊団が乗っている海賊船を直すために、造船所が有る島に行ったはず。その他にも、奴隷オークションをしているシャボンディ諸島に行ったり、ゾンビが居る島で戦う話、マリンフォードという島での決戦など、キーワードは記憶にあるけれどストーリーの内容や順番が全然わからない。
原作知識が無くて一瞬落胆したけれど、ポジティブに考えて原作知識なんて知らなくても問題は無いだろうと結論付ける。
今の時点では、無駄に知識が有ったとしても、その知識に影響されてそっちを優先して行動してしまうという可能性もある。それよりもまずは、自分に関係する範囲を優先して考えて、艦娘達や神威鎮守府をしっかりと整えてから、他の事についてはそれから行動していけば良いと思う。
これから神威鎮守府の方針は、大きく2つ。神威鎮守府という拠点を充実させる事と、引き続き情報を集めるという事。
この世界には神威鎮守府以外に他の鎮守府は元から無くて、海軍の仲間や上官、大本営など大日本帝国海軍という組織が、この世界には存在しないという事を理解するのが肝心要。
すなわち、誰も助けてはくれない。自分の身、艦娘達の身は、神威鎮
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